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364. 紅の修学旅行 ページ14

【樹side】


阿賀田「じゃ、じゃあ天狗は…?僕の部屋に突然現れて燃えて消えたあの巨大な天狗は…何だっていうんだよ!?」



樹「そんなの簡単に作れますよ。…フラッシュペーパーで」



フラッシュペーパーは軽いから糊で天井に貼り付けることができるし、アルコール系インクで色をつければタバコの火が触れただけどあっという間に燃える



阿賀田さんの部屋には3cmのタバコのコゲ跡が残っていたらしいが、3cmということは吸い始めてすぐの筈



つまりボーイさんが扉を開ける直前にタバコに火をつけたんだ…天狗に驚いてそんな余裕はなかった筈なのに



樹「あ、ちなみに井隼さん殺害の時の犬矢来だけど…あれはあらかじめあの跡を描いておき、その上から一回り大きな犬矢来を被せたんだよね?」



犯行後にその犬矢来を外して別の犬矢来に被せれば、あの足跡が現れるってわけだ



しかも犬矢来の下からは凶器やカッパが見つかっている



阿賀田「な、何言ってんだ!?
見ただろ?馬山は自分でこの柵を乗り越えようとしてたじゃないか!!きっとアイツも何かに取り憑かれていたんだよ!!」



服部「付いてるんは赤い足跡が描いたあるこの透明な静電気付箋だけや。この上に床板と同じ色塗った付箋重ねたら足跡隠せるやろなァ…」



阿賀田さんがこの付箋に細いテグスをつけ、一枚一枚めくったのだ



それにより馬山さんには、血の足跡が迫ってきているように見えた



声は指向性スピーカーで馬山さんだけに聞かせたのだ



全て騒ぎに乗じて後々回収する予定だっただろうから阿賀田さんの指紋が付いている筈だしね



証拠を大量に見せられた阿賀田さんは、走って逃げ出した



阿賀田「くそっ!
どけぇガキ共!!」



だが周りにいたのはただの修学旅行生なんかではない



阿賀田さんに向けられたのはいくつもの拳銃だった



綾小路「スンマセン…
あんさんを警戒させへんために…京都府警は昔着てた学生服で修学旅行生のフリしてくれて頼まれてしもて…」



まさかこの歳になって制服着るとは思わなかっただろうね、警察の方々は少し照れているようで

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作者名: | 作成日時:2022年5月29日 11時

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