388. ゼロの執行人 ページ38
【樹side】
ゼロさんが公安の人に指示を出しに行ったので、その隙にその場を離れ、人目を盗んでとある路地裏に入った
その先には___
樹「お待たせ、ヒロさん」
景光「樹…」
壁にもたれかかってスマホを弄っていたヒロさんにそう声をかければ、すぐさま壁から背を離した
景光「随分遅かったな…大丈夫か?」
樹「うん、大丈夫。それより…アレ、用意してくれた?」
景光「ああ、なんとかな…ったく、違法捜査だぞこれ…」
違法捜査とか今更感
拳銃所持してる時点でもう俺アウトだからね?
樹「ありがとうヒロさん。さてと、犯人の所に((ピリリリリッ…ピリリリリッ…」
着信音が俺の言葉を遮る
画面に表示されたのはコナンの名前だった
樹「もしもし?」
電話の内容は、小五郎おじさんの不起訴が決まったとのこと
樹「よかったよかった…じゃあ俺は調べ((コナン〔ねえ樹兄ちゃん〕
2人でいる時は苗字で呼んでくる筈のコナンがそう呼ぶということは…
樹「どうした?コナン」
コナン〔羽場二三一って人、知ってる?〕
樹「今回の件を担当した日下部検事の同期であり上司の岩井統括検事…が、主任検事から出世したきっかけとなった窃盗事件を起こした本人…そして、橘境子の元事務員…でしょ?」
コナン〔うん。その人、公安警察の取り調べの後すぐ、拘置所で自 殺したらしいんだけど…〕
まだ探りを入れている段階ということは、コナンは今回の事件の真相には辿り着いていないということ
だったら…
樹「じゃあこの話は知ってる?羽場二三一は司法修習生を罷免されてる…彼は正義感に溢れた人だったんだよ。
そんな彼が事件を起こした…そして、更にヒントとなるのは、NAZU不正アクセス事件」
コナン〔!去年起きた…日下部検事が担当していた事件だよね?〕
樹「そ。そして羽場二三一が自 殺したのは…1年前の今日」
コナン〔今日!?〕
樹「さ、ここまで言ったんだから後はお前の仕事だ。きっともう向かってるだろうけど…ゼロさんと合流すれば大丈夫」
そこまで言い、俺は返事を待たずに電話を切った
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作者名:湊 | 作成日時:2022年5月29日 11時