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【樹side】


綾香「そう…生きて帰ってきてくれたことは本当に良かったわ…」



組織のことはできるだけ伏せながらも、母さんに今回の事件のことを話した



まあこの事件は伏せるにも限界がありすぎるけど、母さんは組織のことや潜入のことは大方察しているから大丈夫だろう



それでも聞かないのは、言ったところで俺が潜入を辞める筈もないってことと、潜入を続けている理由が兄貴の死にあるということを知っているからだ



樹「それで、なんでここに?というかまずどうやってここを知ったの?予想は着くけど」



綾香「ええ…あなたの予想通りよ。
ここに来た理由はいくつかあってね。やっと仕事が一段落ついたからアメリカから帰国したんだけど、生憎と身寄りがなくてね」



樹「言い方。身寄りって…
…つまり泊めてくれと?」



綾香「うん」



成る程?夜遅くて金銭面や時間面も考えるとホテルを探す暇もなかったってところかな?



樹「他の理由は?」



綾香「久々に樹に会いたかったっていうのと…チラッ))」



母さんは俺の後ろに立っていたヒロさんを見た後、部屋の端にあるタンスの上の写真と小さな仏壇に目をやった



綾香「もう1人の息子にも会いたかったからよ」



仏壇の隣にある写真は兄さんだ



兄さんは組織に潜入中に亡くなったため、公に葬式ができず、少しの骨だけが俺の元に残った



その時の報告やらなんやらは原野さんがやってくれたけど、母さんは一応潜入のことを知らない定だったから、兄さんが亡くなって暫くして手を合わせに来た以来、兄さんには会えていない



生前も何年と会えていなかったのだ



俺は母さんの言葉に小さな返事しかできなかったし、ヒロさんも無意識に視線を下に落としていた



綾香「それと…聞いたわよ、樹。今度映画決まったそうじゃない?」



その言葉に、『西川さんが言ってたやつか』と首を縦に振る



樹「でもなんで知ってるの?母さん」



綾香「そりゃ同じ業界だもの、情報は回ってくるものよ?それにその映画の監督、演出、脚本、原作者、主演と助演は全員知り合いでね。特に助演とは昔から仲良しだったのよ?有希子ちゃんも含めて3人で共演したこともあったし。
だからお祝いも兼ねて…ね?」



樹「成る程ね。じゃ、俺とりあえず風呂入ってくるね」



景光「お、おう!お祝い料理は任せろ!」



ヒロさんの料理いつもでもお祝いレベルじゃん

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(プロフ) - hutoさん» ありがとうございます頑張ります!そんな嬉しいお言葉を頂けるとは…(泣)これはテスト死ぬ程頑張らねば! (2021年10月9日 21時) (レス) id: ef148efd04 (このIDを非表示/違反報告)
huto(プロフ) - テスト頑張ってください!次の更新までpart1から見返します (2021年10月8日 20時) (レス) @page32 id: adbf76b9c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年8月15日 11時

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