226. 純黒の悪夢 ページ26
【ギムレットside】
俺と兄貴はまあまあ真逆だと思う、似てるのは容姿だけ
俺は周りから“優しい”と思われがちだが…実際優しくなんてない…さっきキュラソーにも話したように、本人が決めたことなら例えそれが死であろうと止めることはしないし、それはきっと“優しさ”とは言えない
だが兄貴は普段の言葉使いは少なくとも俺より悪いし一見不良…“怖い”と思われがちだ…でも困っている人は誰だって助ける
例えそれが敵であろうと変わらない…警察官に必要な“正義感”…そして“優しさ”を持った人物だったのだ
そしてその性格は周りからもよく信頼されていた…兄貴が警察官になりたいと言ってきた時はこう思った、“なんて兄貴にピッタリな職業だろう”と…
兄貴にピッタリな職業だと思ってはいたが、正直言って兄貴の“優しさ”は潜入捜査には向いていなかった
そのことに気づいた俺は、こっそりこの組織に潜入することを選んだ…母さんから教えてもらった変装術と、兄貴に教わった変声術を最大限に利用して…
ｷｭﾗｿｰ「…そんなに兄想いだったのね…あなた」
ｷﾞﾑﾚｯﾄ「ああ…物心ついた時から父と母は仕事で家にいなくてな…兄貴と2人で生きていたと言っても過言じゃなかった」
だから兄貴に色々教わっていたのだ…体術や勉学、料理まで全て
だが生きていくうち、だんだんと兄貴の“優しさ”が潜入捜査に向いてないことに気づいた…このままだと潜入中に死ぬことが目に見えていた
だから俺は兄貴を守るために潜入した…優しさ溢れる兄貴はギムレットが俺だと気づいてとても怒ってきたが、それも俺を想ってのこと
俺はどういう形でもいいから兄貴を守りたかった…例え自分が悪人になろうとも…警察官にピッタリである兄貴をここで死なせるわけにはいかないと判断した
そして兄貴が潜入中に亡くなった…けど同じ警察のNOCはまだ
俺は兄貴のように警察官にはなれない…もう既に手は汚れている
だから俺は自分の頭脳と能力を最大限に活かして、この組織を永遠の暗闇に送ることに
同時に、兄貴を守りきれなかった俺は、兄貴の仲間を守ろうと決めた
俺が組織にいる理由はそういうものだった
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湊(プロフ) - hutoさん» ありがとうございます頑張ります！そんな嬉しいお言葉を頂けるとは…（泣）これはテスト死ぬ程頑張らねば！ (2021年10月9日 21時) (
レス) id: ef148efd04 (このIDを非表示/違反報告)
huto(プロフ) - テスト頑張ってください！次の更新までpart1から見返します (2021年10月8日 20時) (レス) @page32 id: adbf76b9c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊 | 作成日時：2021年8月15日 11時
