225. 純黒の悪夢 ページ25
【ギムレットside】
移動しながら俺は片手でスマホを操作し、東田さんに連絡を入れていた
まだ観覧車にいた時に東田さんにはメールをしてあった…こうなることも予測して
今は駐車場にいるらしいが、この騒ぎに乗じれば人気のないところに来るくらい容易いだろう
その場で応急処置ならば救急車より早いし東田さんならば色々安心できる…そういう旨を伝えた時だった
キュラソー「呼ばなくていいわ…だから死ぬ前に…約束の話をしましょう…?」
息も途切れ途切れにキュラソーはそう言った
ギムレット「いやそれ俺も死ぬ感じの流れ?悪いけど俺まだ死ねないよ?」
正直NOCリストが奪われたって聞いた時は“死ぬ気でキュラソーを捕まえる”と思っていたが、今は一応そういうわけではないし…
キュラソー「ふっ…やっぱりあなた…グレーンの弟なのね?ギムレットではなく“高宮樹”という姿を見た時…すぐに気づいたわ…そっくりだった…」
ギムレット「…聞きたいことってそれのことか?」
キュラソー「ええ…それを確認したかったのよ…あなたを信じることができたのは
成る程?兄貴の日頃の行いが良かったからこの結果になったわけか、感謝感謝
ギムレット「…次は俺だ。
キュラソー、お前はNOCリストを見たんだろ?…グレーンの…兄貴の本職も知ったんだろ…なら何故組織にそれを報告しなかった?」
いくら既に死んでいたとしても、鼠として潜入していた事実は変わらない
そしてグレーンがNOCだったと知られれば…俺はジンに“殺されても仕方がない”のだ
キュラソー「…さっきも言ったでしょう?少なくとも信用してたのよ…グレーンのこと…だから彼がNOCだったと知った瞬間は、今までにないくらい驚いたわ…けどそれと同時に、納得している自分もいた…警察だったならば彼の優しさにも納得がいくわ…」
キュラソーがグレーンをかなり信用していたことは目に見えてわかった
信用していたからこそ、本当は敵側だったことへのショック…そして納得
“優しさ”…そういう類の言葉を聞く度、俺も兄貴のことを思い出していた
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湊(プロフ) - hutoさん» ありがとうございます頑張ります!そんな嬉しいお言葉を頂けるとは…(泣)これはテスト死ぬ程頑張らねば! (2021年10月9日 21時) (レス) id: ef148efd04 (このIDを非表示/違反報告)
huto(プロフ) - テスト頑張ってください!次の更新までpart1から見返します (2021年10月8日 20時) (レス) @page32 id: adbf76b9c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:湊 | 作成日時:2021年8月15日 11時