【名探偵コナン】顔広すぎだよ、いくつの顔？ Part5

223. 純黒の悪夢 ページ23

【ギムレットside】


ｷﾞﾑﾚｯﾄ「おい正気か！？死ぬぞ！？」



建設中のエリアにクレーン車があったと言い、現在俺とキュラソーはクレーン車に向かっていた



観覧車を止めるためにこれからどうするかなんてすぐにわかる



だが死なない確率の方が低い



ただでさえ出血多量すぎる状態のキュラソーだ



俺も血を流していることは確かだが、まだ一応意識もしっかりしているし足取りだって大丈夫



だがキュラソーはそうじゃない



出血量的にはいつ死んでもおかしくないのだ



ｷｭﾗｿｰ「私は白になりたいと願った…けどあなたの言った通り完全な白になんてなれない。だからこそ、私にできることを死んでもやり切るわ！」



なんつー強い意志…



ｷｭﾗｿｰ「…観覧車には子供達(あの子達)がいる…私に白が似合うと言ってくれたあの子達のこと…私を変えてくれたあの子達を死んでも守りたいのよ」



ｷﾞﾑﾚｯﾄ「…
死ぬなよ、絶対に」



ｷｭﾗｿｰ「…あなた今の話聞いてたのかしら？」



ｷﾞﾑﾚｯﾄ「聞いてたさ、生憎と五感が(耳も目も)常人より遥かに良いんでね。
キュラソー…俺は基本的には本人の意志に反対はしない主義だ。だからお前が決めたことでお前が自分で死のうとするのなら止めるつもりは一切ない」



俺は組織に入り、人を殺めたことだってある…こっそり逃したりもしてるが、どうしたって逃れられない時はある



そんな俺が他人の意志まで曲げるなんてことはあってはならない



少なくとも俺はそう思っているから本人の意志を聞くのだ



聞くまでもなく目に見えてわかることだってあるけども



だからキュラソーが自分で死にに行くというのなら止めるつもりはない



けど今はそうじゃないだろ



ｷﾞﾑﾚｯﾄ「…だが、さっき言っただろ…“聞きたいことがある”と…お前が考えて決めたことに口出しはしないが、それよりも前に約束した(決めた)ことを変えようってなら話は別だ。
だから必ず生きててもらうぞ…互いの“聞きたいこと”を聞いた後なら、その後は自分の好きに生きればいい」



今までの罪滅ぼしとして死ぬ道を選んでも止めねぇよ

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