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【景光side】
暫く返答はなかった
原野さんの表情は少し長めの前髪によって見えず、彼が今どんな気持ちなのかも読み取ることはできない
景光「原野s((原野「それを聞いてどうする?」え…」
答えではなく、質問で返されてしまった
原野「遺言の前から樹に協力している理由…そして、俺が昇進しなかった理由…お前の予想が全て正解だったとしたら、それらを聞いてお前に何のメリットがある?」
メリット…
確かに、俺自身には何もメリットはないかもしれない
けど…俺じゃない…俺のためじゃないんだ
景光「俺は樹に命を救われた身だ。それに、俺にだってまるで呪いのように“あの言葉”が頭に住み着いている。
確かに俺にメリットはない。けど樹にとってはメリットになる話かもしれない。あなたは、組織破滅を望む樹にとっての心の支えになる筈だ。…あんなに賢くて強くて、弱点のなさそうな奴だけど…アイツはまだ19歳で未成年なんだ。手の及ばないことだってあるかもしれない。だからきっと…((原野「諸伏」
突然、いつもよりも低い原野さんの声が聞こえてきた
俺が根拠のない話をしているから、怒ったのだろうか
原野さんは面倒なことを嫌う…それは捜査にも現れていて、基本的に根拠のない話には一切耳を傾けない
…だが、そんな彼でも樹の話には一つ一つ耳を傾けるのだ
例えそれが樹の憶測でも…
それだけ樹のことを信頼し、理解しているのだとわかる
原野「ハァ…人の話にズカズカと入り込んで来やがって…お前、話術の腕が落ちたな」
景光「え”っ…それは…すみません?」
原野「ハハッ、謝ることじゃねーさ。
…俺なんかより、お前の方がよっぽど樹のことを理解してるぜ?」
景光「…どういう意味なんだ…」
ようやく顔を上げた原野さんは、なんだかいつもより優しい表情だった
かなりの確率で青筋浮かべてるからそう見えるだけかもしれないが
原野「諸伏…
.
.
.
______お前だけは、最後まで樹の隣で支えてやってくれ」
………は…?
景光「いや…もっと意味がわからないんだが…」
原野「…裏切らず、味方でいてやってくれってことだ」
更に意味不明なことになってしまった
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湊(プロフ) - 黒兎さん» そんなこと言ってくださって感謝感激です!ありがとうございます! (2022年3月21日 17時) (レス) @page50 id: ef148efd04 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎 - 俺の最大の謎はこの小説が面白すぎることやな。 (2022年3月21日 15時) (レス) @page1 id: c6ec7f1a3c (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 続き楽しみに待ってます〜〜長野〜〜コウメイさんが来るの〜〜 (2021年7月4日 19時) (レス) id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - なえさん» ありがとうございます!頑張って更新します! (2021年5月4日 21時) (レス) id: ef148efd04 (このIDを非表示/違反報告)
なえ - 何か誤字った(^_^;)『更新楽しみにしてます!!』です。 (2021年4月30日 15時) (レス) id: 6b7be41b16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:湊 | 作成日時:2021年1月27日 11時