456. 紺青の拳 ページ6
【No side】
南城は少し考えた後で、口を開いた
南城「色々あったけど、でも楽しかったよ。確かに不安な気持ちになったこともたくさんあった…けど樹は最終的に守ってくれたから」
しゃがみ、コナンに目線を合わせながらそう言った南城
コナン「樹兄ちゃんのこと、大好きなんだね」
少しでもいろんな表情や気持ちになってほしいと思い、コナンは普段の自分なら言わないであろう言葉を南城に向けた
南城「…そうだね。本当、感謝してるよ。
でも、樹が私を助けるのは、仕事の一貫みたいなものだから」
コナン「え？」
南城「ここに来た時、両親の事件を解決してくれたのが樹のお兄ちゃんだって話したでしょう？コナン君は樹のお兄ちゃんのこと知ってる？」
コナン「う、うん…会ったことはないけど、春斗さんって人なんだよね？…でも、もう…」
コナンはその先を口にしなかった
南城「うん。春斗君はもう亡くなってるの。
…私、春斗君のこと大好きだったんだ。恋愛的な意味で」
コナン「っえ！？」
まさかの発言であった
南城「ふふっ、12歳も離れてるんだけどね？でも、本気で好きだった…今もまだ好きだよ。でも春斗君は死ぬ前、樹に私のことを守るように頼んだんだって。
今でも春斗君が生き返ったら、って思うけど、樹にそう頼んだって聞いただけでも私…嬉しくて。樹はお兄ちゃん子だったから、私のこと命かけて守り通すって言ってたの。だから余計に…春斗君を重ねてしまってるんだと思う」
コナンは何も言葉をかけれなかった
何かを言おうと口を開けかけたその時、再び南城に遮られる
南城「ありがとうね、コナン君」
コナン「え？」
南城「私のこと、たくさん気にかけてくれてるでしょ？本当にありがとう。私、もっと頑張ってみようと思って！」
普段の少し暗い顔をしている南城とは、まるで別人のようにも見えた
南城「ずっと守られてきた…だから、今度は私が樹を支えてあげないと」
それはコナンは未だ知らない、“発明家・南城日菜”として…
コナン「…うん！きっと樹兄ちゃんも、その方が喜ぶよ」
南城「！…そうだね」
その時の南城の笑顔は、心の底から出た笑顔だった
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湊(プロフ) - 狐の鈴さん» ありがとうございます！頑張ります！٩( 'ω' )و (12月8日 8時) (
レス) id: 47a9add133 (このIDを非表示/違反報告)
狐の鈴 - 今回もとても面白かったです!!これからも体調に気を付けて頑張って下さい!! (12月7日 13時) (レス) id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊 | 作成日時：2023年11月26日 16時
