455. 紺青の拳 ページ5
【No side】
コナンの全てを理解した顔を見て、樹も口角を上げた
樹「その様子だと全部わかっちゃったかな？」
コナン「うん。そこの刑事さん、本当は野原刑事じゃなくて原野刑事なんでしょ？樹兄ちゃんがここに来たのも、本当は協力者としての仕事だったんだよね？」
樹「そ。まあ厳密に言うなら、原野刑事じゃなくて原野警部だけどね。
ここには中富禮次郎について探りに来たんだ。レオン・ローと関係があるかもって聞いた時から、なんとなく嫌な予感がしてたしね。それで海賊まで捕まえれて万々歳ってわけ」
コナン「でも、なんでミナミ姉ちゃんまで連れてきたの？」
樹の言っている通りなら尚更、南城を連れて来るのは危険すぎる筈なのだ
樹「それは本当に俺の本心からだよ。毛利や鈴木と仲良くなってほしくてね。日本にいてもずっと家に篭ってるから、少しでも外の世界を見てもらいたかっただけだよ。…ま、危ない目に合わせちゃったのは申し訳なく思ってるけど」
そう言いながら、樹はすっかり静まったシンガーポールの街を見る
樹「まあ…命かけてでも守るって決めてるから大丈夫だけど」
コナン「！」
樹の瞳は、普段見ることがない程真っ直ぐだった
______
騒ぎが鎮まり、翌朝
そろそろホテルを出る時間ということで、樹と南城、コナンの3人はホテル1階のお土産コーナーの外にいた
蘭達が土産屋にいるので、それを待っているのだ
アーサー(コナン)「え、一緒に帰らないの？」
そこでコナンが聞かされたのは、樹は原野と2人で飛行機に乗るので鈴木財閥専用ジェット機には乗らないとのことだった
樹「まあ原野さん1人で帰らせるのも可哀想だし、鈴木達とミナミは一緒に帰ればいいから」
確かに原野もジェット機に乗るというのはおかしな話なので、当たり前と言えば当たり前なのだが
南城「また勝手に決めて…」
樹「じゃあ俺はここで。また日本でね」
樹は逃げるようにその場から去って行った
残された南城と、彼女を見上げるアーサーもといコナン
アーサー(コナン)「ミナミ姉ちゃん、楽しかった？」
南城「え…」
突然そんなことを尋ねたコナンに、南城は見開いた丸い目を向けた
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湊(プロフ) - 狐の鈴さん» ありがとうございます！頑張ります！٩( 'ω' )و (12月8日 8時) (
レス) id: 47a9add133 (このIDを非表示/違反報告)
狐の鈴 - 今回もとても面白かったです!!これからも体調に気を付けて頑張って下さい!! (12月7日 13時) (レス) id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊 | 作成日時：2023年11月26日 16時
