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483. ページ33

【No side】


ベルモット「どうかしたのかしら?ギムレット」



何も言わずに過ごそうと思っていたが、ベルモットに声をかけられたギムレットは内心舌打ちをしながら答えた



ギムレット「いや…客の足跡が無数にあるが…一つだけ奇妙な足跡があってな」



キール「奇妙な足跡?」



ギムレット「ああ…砂浜に付いた足跡の角は約半日で丸くなる…が、この無数の足跡の中に一つだけ、ここにある筈のない角が綺麗な状態のものがある。今は午前3時…船の最終便からは11時間以上経過してる筈だからな」



つまり、その足跡は少し前に付いた足跡だということだ



ジン「それだけじゃねぇ…見ろ!奴が焚き火に使った石だ…まだ少々熱を帯びている。わざわざ砂に埋めたということは、俺達がここに来るのを察知しているということだ…」



そう言いながらジンは拳銃を手にする



ジン「散って探すぞ!」



「「了解!!」」



海猿島でキャメルの捜索をするため、それぞれ銃を持ちながら別々の場所に散る



そんな中、周りに人がいないことを確認したギムレットは少し遠くにいたキールの下へ行った



ギムレット「キール、赤井さんに連絡入れて状況伝えてくれ。俺は周囲を見張る」



キール「ええ、わかったわ」



ギムレット「あ、一応俺の名前は出さないでくれよ」



赤井に電話をしろと言いながら何故名前を出してはいけないのかと疑問に思ったが、周囲に他のメンバーがいない今が絶好のチャンスだと判断したキールはスマホを取り出した



数回のコール音の後、運転しているであろう音と共に赤井の声が聞こえてくる



赤井〔赤井だ…今、話せる状況なのか?〕



キール「ええ…海猿島に上陸してキャメル捜査官を手分けして探すことになったから…
海ボタルのトンネルの出口で彼を撃ったのは私。その時は急所を外して撃ったけど、次に撃てと言われたら、悪いけど顔を狙わせてもらうわよ。組織の中にキャメル捜査官の顔を覚えているメンバーがいるようだから…いいわよね?」



ギムレット「(成る程…キールを杯戸中央病院から奪還した際に、キャメル捜査官は死んだことになっているわけだ…仮にキャメル捜査官が生きているとバレれば、NOCではないと組織に証明した筈のキールの立場が再び危うくなる…ってことね)」



周囲を見張りながら、ギムレットは人知れず全てを当ててみせたのだった

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(プロフ) - 狐の鈴さん» ありがとうございます!頑張ります!٩( 'ω' )و (12月8日 8時) (レス) id: 47a9add133 (このIDを非表示/違反報告)
狐の鈴 - 今回もとても面白かったです!!これからも体調に気を付けて頑張って下さい!! (12月7日 13時) (レス) id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年11月26日 16時

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