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475. ページ25

【No side】


ベルモット「私はキールと向かうから、ギムレットはいつものように変装してIDの回収、ジンとウォッカもいつものように…」



ギムレット「…おい、ひょっとしたらこの暗号((〔待て…〕!」



突然ギムレットの言葉を遮り聞こえてくる静止の声…その声は機械か何かによって変えられているが、彼ら全員は理解した



ギムレット「(RUM(ラム)…)」



ラム〔私の話を聞きなさい…〕



姿を見たことがある人間はほぼいないというのに、その一声で組織のメンバーには緊張が走った



ラム〔その暗号は罠です…ギムレット、説明を…〕



そこまで言って何故自分に振るのかと面倒くさそうな表情を隠さなかったギムレットだが、右耳に付いているインカムに手を当てながら口を開く



ギムレット「“ふ”の表し方だ。待ち合わせが古糸町の時は『F()URUITO』だったのに対し、今回の果出風町は『KADEH()U』だ。つまり作った人間が今までと別人だということ…そこで一番有力なのが、この暗号を使って俺達を誘き出そうとしてるって考えだ。いかにも仲間が殺されたのを知らないフリをして…な」



ジン〔フン…そうとなれば、その待ち合わせ場所を包囲しているであろうハエ共も1匹残らず殺すだけだ〕



ベルモット「じゃ、いつも通りに…」



ベルモットのその言葉にインカムの向こうで返事が聞こえると、キールもベルモットも席を立つ



ギムレット「キール、悪いが俺のバイクの後ろに乗ってくんねぇか」



だが、ここでギムレットの珍しい発言が



キール「あなたのバイクの後ろに?」



ギムレット「ああ…少し確認したいことがあってな。だが今は時間がねぇし、向かいながら話す」



まさかNOCに関する話題ではないだろうか…そう不安を抱えながらも、却下するという選択肢はキールにはなかった


______


キール「それで…確認したいことって何かしら?」



ギムレット「少し後で話す。まずはFBIがいるであろう駐車場の入り口付近に身を潜めるぞ」



キール「入り口付近?」



ギムレット「あの駐車場の出入り口は一つだけ…あそこを通る他ないからな」



そう言ったギムレットは、左胸のポケットに手を伸ばし、右手で拳銃を握った

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(プロフ) - 狐の鈴さん» ありがとうございます!頑張ります!٩( 'ω' )و (12月8日 8時) (レス) id: 47a9add133 (このIDを非表示/違反報告)
狐の鈴 - 今回もとても面白かったです!!これからも体調に気を付けて頑張って下さい!! (12月7日 13時) (レス) id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年11月26日 16時

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