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453. 紺青の拳 ページ3

【No side】


南城「樹…」



南城がそう名前を呼んだ時、樹の後ろで海賊が銃を向けているのが目に入った



だが、それは樹の間合いである



「がっ!?」



樹「しつこいな…」



回し蹴りで吹っ飛んだ男は、壁に頭をぶつけてそのまま気絶してしまった



向かい合う樹と南城だが、突然建物が揺れたような感覚で思わず南城は目を瞑り、樹も周りの様子を伺う



樹「(爆弾とかが使われた感じではないし…まさか京極が…?だとしたら、ジャマルッディンと戦ってるのか…?)」



周囲を見渡しているとふと樹の目に入ったのは、エレベーターの階表示



樹「…来る」



チン…と音が鳴り、エレベーターから出てきたのは海賊達



樹の表情は前髪で見えないが、後ろを確認しないままただ立っているだけだ



樹「…そんな人数で俺にかかって来ようなんてね」



次の瞬間、海賊達が地面を蹴る音が聞こえた


.


コナン「キッド!俺をプールの方へ!」



キッド「わかってるよ」



つい数分前、キッドの残り一発のトランプ銃でレオンが京極に渡したミサンガを打ち抜いたことで、ジャマルッディンVS京極の戦いが始まっている



レオンが計画に支障を来たしそうな京極を留めるために与えたミサンガ



それが切れ、ストッパーが外れたようにジャマルッディンの相手を始めたのだ



とても人同士が戦っているとは思えない程崩壊しているバーのテラス席を立ち去り、コナンを抱えながら、キッドはスカイパークのプールへと向かう



コナン「っおいあれ!」



キッド「高宮さん…と、南城!?」



コナンが指差す先には、行き先目標であったプールにいる樹と南城…そして、後ろには海賊達



コナン「高宮さんがあの人数相手に負けるとは思えねぇけど…相手は全員銃を…!」



キッド「つっても俺もトランプ銃残ってねぇぞ!」



何とかできないかと視線を動かすと、デッキチェアがズラリと並んでいるのが見える



コナン「キッド!あの2人から少し離れた所に降ろしてくれ!」



キッド「タクシーじゃねぇんだぞ!?」



そう言いながらも言われた通りの場所に向かうキッド



コナンがハンググライダーから飛び降り、樹達の方に視線を向けたその時だった



バァンッ!))



南城「!!」



銃声と共に、地面に鮮血が飛び散った

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(プロフ) - 狐の鈴さん» ありがとうございます!頑張ります!٩( 'ω' )و (12月8日 8時) (レス) id: 47a9add133 (このIDを非表示/違反報告)
狐の鈴 - 今回もとても面白かったです!!これからも体調に気を付けて頑張って下さい!! (12月7日 13時) (レス) id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年11月26日 16時

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