【名探偵コナン】顔広すぎだよ、いくつの顔？ Part1

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【樹side】


目暮「しかし双子だとDNAが同じになるのかね？」



高木「一卵性双生児はそうらしいですけど…その場合は男同士か女同士の双子になる筈だったような…」



そこもちゃんと説明はできるのだ



樹「稀にあるんだよ、二つに分かれる前の受精卵の染色体が男(XY)の場合、多胚化する際に一方のY染色体が欠落し、男(XY)と女(XO)に分かれて、異性一卵性双生児として誕生することが」



本当に稀なことだし、信じられないのも無理はない



安室「彼女、身長いくつだったかわかります？」



恐らく140後半だ



だとしたら双子の可能性はもっと高まる



異性一卵性双生児の女性の方は、ターナー症候群で低身長になりやすいからね



伴場「で、でもよ…なんで初音のつけ爪に初音本人の皮膚が付いてたんだよ！？」



小五郎「わからねぇのか伴場…この若い探偵にお前と自分が同じ火事で助けられたことを聞かされ、『後は自分で調べる』と彼女が言っていたんなら…その調べる内容は、自分達が双子かどうか明確になるDNA鑑定以外考えられねぇ…」



恐らく初音さんは、ネイルサロンから戻って駐車場に着いた時にそのことを知らされた



小五郎「お前と初音さんは結婚することを許されない、血の繋がった双子だってことをな…」



伴場「そ、そんな…そんな…」



小五郎「付け爪に彼女の皮膚が付着していたのは恐らく…その結果に愕然とし…付け爪が外れる程顔をかきむしり泣きじゃくった為…
その時、彼女が落とした傘の内側に入って風で飛ばされたもう一つの付け爪を今、調べてもらっているから…その結果が出ればはっきりと…」



そこまで言いかけると、目暮警部の携帯が鳴った



高木「で、出たんですか？もう一つの付け爪の調査結果！」



目暮「あぁ…そっちの爪には血液も付着していた上に、ほとんど汚染されてなく…伴場さんのDNAとピッタリ一致したそうだ…性別を示す部分以外はな…」



付け爪に付いていた皮膚も初音さんのものだと断定され、この事件は本当に自 殺だったのだ



…“悲しすぎる真実”…か…

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