【名探偵コナン】顔広すぎだよ、いくつの顔？ Part1 (ページ43)

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【樹side】

小五郎「靴はどうした？」

安室「靴？」

そう、“靴”だ

靴はそう簡単に処分できるものではない

安室「靴なんて履き替える必要ありませんよ！歩き続けて止まらなければどんな靴かなんて判別できませんし…
実際、彼の靴はどこにでも売ってそうなスニーカーですしね…」

小五郎「じゃあ伴場！脱いで見せてやれ！お前のスニーカーの裏側を！」

若干困惑しながらも、靴紐をほどき始める伴場さん

そう、そこには…

高木「靴の裏の溝にクリームのような物が…」

蘭「あ、それチョコレートケーキだと思います！伴場さん、床に落ちたケーキ踏んでたから…」

伴場さんが犯人ならばあり得ないものが付いているのだ

目暮「それ、いつ踏んだんだね？」

蘭「初音さんがこの店からネイルサロンに出かける前です！」

その靴を履いて事件現場に行ったのなら、雨でクリームは取れてしまっている筈

だからこれは、伴場さんの無実を証明する証拠だ

安室「で、でもDNAは！？彼女の付け爪の先に彼のDNAとほぼ一致した皮膚が付いていたんですよ？彼がその時、彼女のそばにいたって証拠じゃないですか！」

仮に初音さんの物であっても、血縁者でもない限り遺伝子情報のほぼ一致はまずありえない

安室「現在同じ型のDNAの別人が現れる確率は4兆7000億人に一人とされていますし…第一女性には男性だけが持っているY染色体がないからすぐにわかりますよ！」

小五郎「問題のその皮膚が雨や泥で汚染され、性別の部分が不明だからほぼって言ってるかもしれねぇだろ？」

安室さんの言うことは正しい…だってそんな二人が偶然出会って結婚しようとしたなんてもっとありえないから

毛利「出会ったのは偶然かもしれねぇが…惹かれ合ったのは必然だったと思うぜ？

______双子だったんだからな…」

二人は誕生日も血液型も同じで、黙っていてもお互いの考えていることがわかることがあるって言っていた

伴場「あ、ああ…でもそれだけで双子だとは…」

小五郎「お前は知らなかっただろうけど…お前と初音さんは赤子の頃…同じホテル火災で助け出されて、身元不明のまま教会で育てられた二人だったんだよ！」

そうだとすれば、今回の件は全て納得が行くのだ