【名探偵コナン】顔広すぎだよ、いくつの顔？ Part1 (ページ29)

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【樹side】

俺のその言葉を聞き、降参だと言うように“フッ”と息をついた

赤井「すごいな君は…やはり、ただの人間なんかではないだろう？」

“ギムレット＝高宮”はバレてない…か

まあ組織に関わってる時に会ってるからな…

俺の特技も、＿＿＿＿＿＿なのも知ってる

てかそういえば普通にスコッチを助けた時に目の前にいたわ

まあ“高宮”として会ったのは他の時だけど

組織のNOC、キールが杯戸病院に運ばれた時とか

偶然あの病院にいたんだよね

コナンがそこにいたのも知ってる

その後まあいろんな世間話をし、いつの間にか18時になっていた

コナン「じゃあ僕は帰るね」

そう言って部屋を出て行くコナン

窓から見れば走る姿があり、周囲に盗聴機がないか確認する

赤井「そのクセは相変わらずだな

.

.

.

＿＿＿ギムレット」

あれれ、バレてたのか

まあいっか、赤井さんなら

それにこっちだけ正体知ってるのも平等(フェア)じゃないしね

樹「なんだぁ知ってたの？ならなんでコナンの前では言わなかったのさ」

赤井「どうやら彼にはバレたくないようだったからな。それに君のことだから、必ずここに残ると思っていたよ」

流石はFBIってところか…

赤井「それより、“赤井秀一と高宮樹”として喋る必要はないんだぞ？“ギムレット”」

…そういうことね

樹「ああ。……改めて、久しぶりだな、“ライ”」

赤井「急に変えないでくれ、困る」

普通に困ってどうすんだ

遠回しに“変えろ”って言ってただろうが

ちなみに俺は組織にいる時、少し声を変えてるしそもそも変装してるからそう簡単にはバレない

やはりバレたのは…

樹「“スコッチの件”…か」

赤井「ああ。君は最初に組織に入った時から変装していたが、“グレーン”と兄弟だということはわかっていたからな、調べるのには困らなかったよ」

やっぱりか…

“グレーン”とは、“俺の実の兄”のことだ

まあ“既にこの世にはいない”けど…

グレーンとライは狙撃班として一緒に組むことも多かった

だからライは俺のことも疑ったんだろう…いや、もしかしたら兄に頼まれたのかもしれないな…

“俺を救うように”