雨宿り【そらる】神田叶兎 ページ12
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『あーあ、濡れちゃった…』
髪を伝う雫を指で払いながら鉛色の空を見上げた。
天気予報をみなかったからって言うのは言い訳で、本当は濡れて帰りたい、そんな気分で。
だって、親友であるあの子と私の彼氏が相合傘して歩いてるのを見ちゃって、あげくには抱き合ってただなんて信じたくないじゃない?
このまま全て流れてしまえばいいのに、なんて小雨の中傘もささずに歩いてたら本降りになっちゃった。
『はぁ、もうやだ…』
滲む視界、鼻の奥がツンとして、どうしようか。
「…泣いてるの?」
そんな声に隣を見れば、私と同じ様にびしょ濡れになっているそらるさん。
少しクセのある黒い髪から滴る雫を掬って払う仕草が様になっている。
『な、泣いてなんか…!』
そう言い返すとそらるさんの手が私の頬を優しく撫でる。
「これ、雨の所為じゃないよね?」
掬い取られたそれは、私の目から零れたもの。
「嫌な事、あった?」
そう聞かれて小さく首を振った。
「…ねえ、俺じゃダメなの?あんな奴よりはAを幸せにする自信あるんだけど。」
すごく真剣な眼差しで見つめられたら、頷いてしまいたくなる。
ダメだって分かってるの。
でも、でも…
『わ、たし中の、あの人を消して…』
その言葉を合図にそらるさんに手を引かれ、雨の中彼の家へと連れていかれる。
この雨で、あの人との思い出も洗い流してしまおう。
そうしたら、きっと少しは楽になれるよね?
......................................................
何が言いたいんだ私よ。
駄作投稿すみませんでした。
お次の方、よろしくお願いしますm(_ _)m
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時雨 - 外部からお邪魔します...!天月さんのヤンデレをお願いできないでしょうか...!!! (2018年7月15日 9時) (レス) id: d93323af68 (このIDを非表示/違反報告)
万純(プロフ) - 君色。さん» 君色ちゃん!わかりました!頑張ってみます! (2017年12月28日 9時) (レス) id: aa7421bfb4 (このIDを非表示/違反報告)
君色。 - 万純さんに、まふ君のめっちゃ可愛い奴おねがいしてもいいですか? (2017年12月28日 9時) (レス) id: 51a53eab2a (このIDを非表示/違反報告)
君色。 - どの作者さんもすっごく良かったです!! (2017年12月28日 9時) (レス) id: 51a53eab2a (このIDを非表示/違反報告)
ひにゃにゃ - 鈴菜さんの「潰す……」が、超良かったです! (2017年11月25日 10時) (レス) id: e8b656b6cc (このIDを非表示/違反報告)
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