【呪術廻戦/逆ハー】ボランティアで呪霊祓おうとしたら呪術師に勧誘されるわ、絡まれるわで勘弁してください。

＊ ページ16

「ぼーっとしてるけど、大丈夫かーい宿儺？」





宿儺「っ…！貴様、何をしている！！」




「あー、忘れてた…やべやべ気にしなくていいよ」


宿儺「気にするに決まっているだろう！この腕はなん…だ」


ｽｶｯ＿＿＿＿＿＿＿＿＿



宿儺「は…？」

俺はAの腕をつかもうとしたがその手はすり抜け、空ぶった。

掴むことができ…ない…？

宿儺「っ！おい、なぜ貴様は消え始めているｯｯ！」





ハッとしてAの方を見ると、彼女は段々と透け始めていた。



月明かりが、彼女の身体を貫き、俺の身体を照らした。

A「え、透ける？えあ、ほんとだ…」

彼女は自分の手を月に照らした。




宿儺「なぜ貴様はそんな呑気なのだッッ！！！！」


A「まぁ、検証だからかな？」


宿儺「ｸｿｯ、こんな時まで貴様は話が通じないのか！」


"死"という単語が頭の中にこびりついて離れない。






「ね、宿儺。」








＿＿＿＿＿＿"200年間……楽しかったよ。"






宿儺「！！」



待て、その先の言葉を言うな。
言葉を紡ぎたくても声が出せなかった。








「裏梅さんと仲良く過ごしてね！病気すんなよっ！ははっ！」









＿＿＿＿＿＿＿＿"ばいばい、宿儺。"＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿








宿儺「待て、A…ｯｯｯ！……A…。」




その言葉を最後に、彼女は俺の前から完全に消え去った。




「"またね"」



彼女のそんな声が聞こえた気がした。

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