【呪術廻戦/逆ハー】ボランティアで呪霊祓おうとしたら呪術師に勧誘されるわ、絡まれるわで勘弁してください。

オタクと両面宿儺 ページ15

「ナイフ」


ﾎﾟﾝ＿＿＿＿＿＿＿



そう呟くと、片手にナイフが現れた。

改めてチートだよなこの能力…まぁまさかどの能力のひとつのせいで悩むとは思わなかったけど。



「人生って…上手くいくもんじゃないなぁ」




はー、ごちゃごちゃ考えても仕方ないし、もうやっちゃうか。死んだらそんとき考えれば良きよ！


「致命傷くらい負わないとわかんない、、、よな？」



怖いけど…超怖いけど…、





「(せーのっ)」



その掛け声と同時に私は、手首を勢いよく、深く切りつけた。



ﾋﾟﾁｬ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



赤い血が、辺りへ散った。






ﾊﾟｷ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



夜になった途端、焦燥感を増すのは何故だ。


嫌な予感というやつか…




そう思いながら道を進んでいると、探していた彼女の姿があった。



「A、今何時だと思って…い…る」



ﾋﾟﾁｬ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿






俺の声はたった一瞬の"音"にかき消された。



呆然しながら歩みを進めていたら、小枝を踏んだ。




ﾊﾟｷ＿＿＿＿＿＿






「ん？あれ、宿儺？どうしたの？」



音に気づいたAは月明かりを背にこっちへ振り向いた。


手首から大量の血を流しているのにもかかわらず、彼女の髪が白く輝いているのを見て俺は場に合わないことを思った。



「(美しい…)」

＊→←オタク、悩む。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す