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Aside
いつも私は習慣で早起きしているため、往生堂のポストも確認するのが日課となっていた。
手紙を開けてみると、そこには私に対する罵詈雑言とこれ以上"アヤックス"という方に近づくなら、私を殺すということだった。
そしてこのことを誰かに相談したら、私の周りにも被害を与えるということだった。
私はそれに驚いて、手紙を離してしまった。
私は深呼吸をして、大丈夫、と言い聞かせながら手紙を拾った。
罵詈雑言が書かれているのは、きっと私が何かをしでかしたためだろう。
手紙を書いた方は、アヤックスさんに近づくなと言うのだろうけれど、アヤックスさんとは何方なのでしょう…。
私がその方に近づかなければ、誰も傷つかずハッピーエンドで収まるのでしょう。しかし、この方のいうアヤックスという方は存じあげていないのです…。
どうしましょう…。私はこの手紙の送り主は知らないですし、誰かに相談なんて馬鹿なことはできません…。
どうしよう…
鍾離『…A。どうかしたのか?』
A『わわっ…鍾離さん!?お、おはようございます』
手紙について考え込んでいたせいかいつのまにか、鍾離さんが後ろにいた。
鍾離『あぁ、おはよう。それより、先程なにか考え込んでいなかったか?』
私は咄嗟に背中に手紙を隠した。
A『あ、えっと、少し私用で困ったことになっていて…』
鍾離『なにか俺に出来ることはあるだろうか?』
A『いえいえ!大丈夫ですよ!人生は難あり苦ありですから…!このくらいのことは乗り越えなければ…っ』
鍾離『…そうか。何か困ったことがあるなら相談するといい。その時は力になれるかもしれない。』
A『…!はい!ありがとうございます!』
鍾離さんが何も知らないとはいえ、この心遣いはほんとに染みます…!
こんな良い方迷惑なんて言語道断ですね。
A『(ひとりで、何とかしましょう…!)』
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p - 続き待ってます!!!!!(●´ω`●) (12月17日 15時) (レス) @page34 id: 9a07639c58 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 更新待ってました!ありがとうございます!これからも応援してます! (7月21日 7時) (レス) @page30 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
玉ねぎ - 続き気になります! (2023年4月2日 17時) (レス) @page25 id: faa7a99a5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さら | 作成日時:2022年12月28日 18時