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タルタリヤside
俺は北埠頭へ着くと、まっさきにAちゃんを見つけた。
璃月港は契約の国であり、商売の国でもある。
そのため商人は利益を最優先に考える。
商人たちは消費者を常に奪い合いしている。
しかし、彼女は違うように見えた。
愛想笑いじゃなく、心からの笑顔で商売を行っていた。
ストン_________
俺の中でまた何かが落ちたような気がした。
最初はAちゃんが俺の周りにいない種類の人間だったから興味が湧いただけだったのに。
タルタリヤ『Aちゃん!』
俺がそう大きな声で呼ぶと彼女はしっかりとこちらに気づいて微笑んでくれた。
A『タルタリヤさん…!こんにちは…!』
タルタリヤ『うん、Aちゃんが往生堂にいないから心配したよ。』
A『すみません、私物を買ってばかりでお金がなくって…お恥ずかしい…。だからここで商売をさせていだたいてます…!』
お金がないのはきっと昨日のことだろう。
どこまで優しんだろうか。この子は。
Aちゃんの手前にある陳列棚を見てみると服からスカーフ人形など様々なものがかけられていた。
タルタリヤ『これ、全部Aちゃんが?』
A『はい…っ。流石にスメールで作ったものは旅には持っていくことができなかったので…。』
A『コツコツ璃月に来てから作ったものを、並べているだけです…!』
この子は気づいているのだろうか。
自分の持つ商売の才能に。
璃月港では服は兎も角小物を売買している場所はない。
理由は簡単。仕入れに時間がかかるのとコストが高いからだ。
なら食べ物や武器、花を売買した方がいいだろう?
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p - 続き待ってます!!!!!(●´ω`●) (12月17日 15時) (レス) @page34 id: 9a07639c58 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 更新待ってました!ありがとうございます!これからも応援してます! (7月21日 7時) (レス) @page30 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
玉ねぎ - 続き気になります! (2023年4月2日 17時) (レス) @page25 id: faa7a99a5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さら | 作成日時:2022年12月28日 18時