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39勿忘草〜ツリメ〜 ページ39

ツリメside


時が止まった気がした





A「別れてほしいの」




だって彼女がこんなこと言うなんて信じられなかったから





ツ「嘘だよね…? 別れたいとか冗談でしょ?笑」




A「私飽きちゃった。 さようなら」





そう言って背中を向けて去ったきり俺の前から姿を消した






1年後の春




あの時から俺の時は止まっていた




彼女が全てだったような日々




思い出すだけで目頭が熱い






気晴らしに散歩にでも行こう




そう思い外に出て何気なくふとポストが気になって開けるとそこには大量の封筒の山





ツ「あー、あれから貯めっぱなしだったから…あれ」



たくさんの封筒の中に一つだけ




“光へ”と書かれた封筒があった




見てみると愛しいAの字だ





急いでその封筒を開けて中の手紙を読む






光へ




突然別れを切り出してしまってごめんなさい





この手紙を読んでいる頃には私は天国にいます




本当は光に言うべきだった、それが一番の心残りです。




光と過ごした時間は私にとってかけがえのない宝物です




いつか、私の事を忘れちゃう日が来るのかな?






そう思うと辛いな…笑





だから少し、ほんの少しだけでいい。




一瞬だけでいいから思い出してほしい





封筒の中に押し花のしおりを入れてあります




この花はね、勿忘草“ワスレナグサ”




このお花を見た時だけ、私を思い出してくれたらいいな





それじゃ、そろそろ呼吸が苦しくなってきたから終わりにします




光、私のことを好きになってくれてありがとね?




あなたは私にとっての全てでした






Aより







泣いた そのにいる人の目など気にせずに





声を荒らげて





勿忘草の花言葉





“私を忘れないで”





忘れるわけないじゃんか






俺にとってもお前が俺のすべてだったんだから

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作品ジャンル:恋愛
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なつみ(プロフ) - リクエスト募集中です!! (2017年4月9日 1時) (レス) id: 16f94c907a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れのあ。 x他1人 | 作成日時:2017年3月24日 21時

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