アバンティーズ Short story

１１ 秘密基地〜ﾂﾘﾒ〜 ページ11

あなたside




小さい頃から私とツリメはいつも一緒にいた




何をするにも一緒で




“大きくなったら結婚しよーね！！”




なんていいあってた




だけど高校生なってからは話せることも少なくなって





いつも間にか距離が出来てしまった







ツ「今日ってさ、空いてる？」





それは突然だった





A「え？空いてるけどどしたの？」






ツ「たまには一緒に帰ろーよ」





まさかツリメから誘ってくれるなんて






A「めずらしーね、ツリメから帰ろって言うなんて笑」





一歩前を歩く彼にそう言うと





ツ「一緒に行きたいところがあったからさ」






A「ふーん、そうなんだ どこ？」






ツ「それは行ってからのお楽しみ笑｣






10分ほど歩いて着いた所は小さい頃私のツリメ2人で見つけた秘密基地だった





A「へぇー！ここまだ残ってたんだ笑」





ツ「久しぶりに行きたいなって思ってさ笑」






A「懐かしいね笑」





ツ「そうだな」





ツリメの横顔は大人びてるみたいで少しキュンとした






A「あ、そうだ ツリメ覚えてる？ 昔ここで大きくなったら結婚しよーね！！って言ってたよね笑」






ツ「覚えてるよ だから今日呼んだんだ」





A「え？」





ツ「俺達もう18だろ？」




A「う、うん？」





ツ「あの日の告白ってまだ有効？笑」






A「え、それって…」





ツ「俺のお嫁さんになってくれませんか」






頬を少し赤らめながらにっこりと微笑んでくれるツリメに私は涙が溢れた






A「当たり前じゃん…私でよければ喜んでっ…！」




ツ「よかった…好き！」





ﾁｭｯ






夕暮れ染まる秘密基地の中で私たちは永遠の愛を誓うキスをしました

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