略奪させていただきます

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流「迷路にコスプレとかいらんやろ」




「客引きだって着させられた脱ぎたい」









文化祭当日

うちのクラスの前を通ったAは白衣をきた
女医さんの格好









流「あー、でもこういう格好もそそられるなぁ」









肩に手をおいてAの顔を覗きこんだら
たちまち赤くなる頬









「変態！」




流「なんでやねん、似合ってんで？」




「……もう」









俺の言葉ひとつひとつに反応して頬を染める


一般公開された校内は人で溢れ返っているけど
雑音なんか聞こえへんくらいキミしか見えてなくて









流「なあ、」



'好きやで'何故かいきなり言いたくなって
見つめた瞬間









望「何してるん？」




流「望、」









俺とAが二人でいるところを見られるのは
初めてやっけ









流「Aちゃんが後でうちのクラス来てね、って」









咄嗟に考えた誤魔化しを感情を悟られないように冷静に言う









「私も後で遊びに来るね？
じゃあ、また後で」









そういってあっさりと行ってしまった彼女









望「……」




流「望？」




望「俺って、Aのことなんも知らんのかな」




流「え？」









人ごみに見え隠れする彼女の背中をボーッとみつめて 、望が呟く









望「ううん、よし！俺らも頑張ろうぜ」









そう笑った望は俺の知らない切ない表情









＋


スロー更新…

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