略奪させていただきます

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流「腰、大丈夫？」



「…痛い」









少し肌寒くなったこの季節
空気の澄んだ青空の下二人で登校する









流「ごめんごめん(笑)」



「笑い事ちゃうし！ 今日体育あるんに！」









変に隠すのもめんどくさいし
…隠したくもないし？



朝早くの玄関は生徒が少なくて
互いのクラスの下駄箱に向かって靴を履き替える









望「よ！おっはー！」



流「うわっ！」









俺の背中に飛び付いていきなり現れた望









望「今日、はやいやん！」



流「はやく起きれてん」









'Aが起こしてくれたから'
言いたいけど我慢


そのとき









「りゅ、…あ、のんちゃん」



望「A〜！」









'流星'って言いかけて望の存在を確認して言葉を濁らせる


望は小走りに近付くとAを抱き締める









望「会いたかった〜」



「昨日も会ったやん(笑)」









流「朝から暑苦しいわ」





「藤井くん、助けて」





望「かーわーいーいー」









苦しそうにしながら俺に助けを求める








その光景を横目に笑って
俺は一人階段をのぼる









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…'藤井くん'

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