略奪させていただきます

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輪の中で重なる２つの影

望は顔を傾け Aは望のシャツをきゅっと掴む









その瞬間に 煽りは歓声にかわる






ほんの数秒くっついたそれは
すぐに離れて









二人、顔を見合せてはにかみ合う









望「俺！ Aのこと幸せにします！」









握った手を持ち上げてクラスに宣言する









好きな人のキスをみるって
辛いもんなんやな〜


偶然見かけたキスじゃないから余計









Aをみると 彼女も俺をみていて目が合う

わざとらしく視線を逸らして立ち上がって教室をでる









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階段の近くまで来たとき後ろから軽い足音









「ねえ、」









呼び止められて振り返ると









「怒ってる？」



流「別に。恋人やから当然のことやろ」









俺が怒る理由も権利も持ち合わせてない

Aはゆっくり俺に近付くと
俺の手にそっと触れる









「流星、」









さっきまで望と繋がれていた手で
その手で俺を惑わせる









「流星に、キスしてほしい…」









俯いて小さくねだる甘い声
理性も我慢も全部＿







呆気なく、壊される

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