地獄という名の天国のはじまり (ページ2)

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揺れる脳、疼く唇ページ2

気がはっきりしたのは多分2、3日後。
目の前のカレンダーがあの日から進んでいた。

真っ黒のベットに真っ暗な部屋
起き上がると点滴に繋がれていて足には鎖が付いて
シーツの上を重たい脚で動かすと鈍い音がする

「起きたか」

電気ある下で見ると、こんな顔だったのかと
憎さが強くなる

「気持ち悪くないか」

優しい言葉と裏腹に手には銃

呼吸するにもやっとなのに

「喋れねぇのか」

話せるわけないじゃない

男が私と繋いでる点滴のクレンメを上げる
落ちるスピードが上がる

「苦しいか」

苦しい？
当たり前でしょ
何をぶら下げてんだか。
痛い。

黙っても、睨んでも

この状況は変わらないし

「…助けて」

「助けてる」

「…お願い」

「何が怖い、…言ってみろよ」

「…まだ、まだ

死にたくない。」

「ふんっ、そーゆうところがお子ちゃまなんだよ」

ベットに横たわる私に馬乗りし
銃を下腹部に当てる

「死にたくない？

いいねー、その顔もっと見せてよ」

「…やめて、お願い」

あー薬が効いてきたのかな
ぼーっとする

目の前の彼が二重に見えたり、ぼやけて見える

下腹部に当てたれた銃がスカートに触れる

金属部分が太ももに当たるとひんやりとして

子宮が疼く

「やめて、お願い、まだ死にたくない」

「じゃあ…楽しませろ」