めんどくせぇけど、俺の本音で我に返りやがれ。

11話前半「君だけに」 ページ42

・学校・
〜昨日(10話前半)、いつの間にかお母さんが心配そうな顔で私を見ていた〜
〜どうやら忍さんが家まで運んでくれたのだろう〜

貴「忍さん...」
〜それでも引っかかる。何故忍さんが殺し屋ってことを教えてくれないのか...〜

光「おい、お前大丈夫か？」
貴「光君...うん。大丈夫だよ？ちょっと疲れただけw」
光「嘘つくなバーカ。昨日心配したぞ？」
貴「は？なんで？」

光「だって昨日、メールしても返事こねぇからさ？」
貴「うっごめん...昨日寝ちゃってたからさ！」
光「だぁから！嘘つくなって！」
〜やっぱり凄いなぁ光君は。私の噓とかすぐに分かるとか...〜
〜って思っていたら光君はしかめっ面になりながら私にデコピンしてきた〜

貴「痛ったぁ！」
光「っで？なにがあったんだよ？」
〜心配した顔だったので仕方なく事情を話した〜

〜すると光君は困った顔でこう言った〜
光「あー...ごめんな？兄さん、正直に言うのが苦手なんだよ」
貴「なんで？」
光「よくわかんねぇけど、兄貴面するからなぁ...まぁ俺がなんか言っとくよ」
貴「うん。ありがとね？」
光「いえいえw」

---
・月家・
〜兄さん、まさかAに言われるとは思ってなかったんだろぉな〜
〜わからなくもないか。急に隠し事してたものがバレてしまうなんてなw〜

光「ただいまー」
忍「おかえりー光ー」
光「おう」

光「早速だけど兄さん。」
忍「んー？どうしたのー？」
光「アンタ、Aになんかしたの？」
忍「...ん？」
〜兄さんの肩がピクリと動いた。が何も無かったかのようにこっちを見てきた〜

光「Aから全部聞いたよ？兄さん、Aのこと気絶させたんだってな？」
忍「...。」
光「あのさ兄さん？誤魔化さなくていいんだぜ？」

光「まぁ俺が悪いんだけどな？俺がAにちょっとしたヒント言ったら食いついちゃ...」
忍「なんで教えたの...？」
〜食いついちゃってさぁって言いたかったのに、兄貴は突然怖い顔で問い詰めてきた〜

光「仕方ないだろ？アイツがねだってきたんだらよ？」
忍「酷いよ...それでもっ...俺...」
光「兄貴...？」

〜最悪。Aの話は言わなきゃ良かった〜
〜こんな兄さん...じゃなくて忍は見たことはない〜
〜うっすら怖い顔を見せ、泣きそうになっていた〜

11話中「愛情を」→←次回の予告(`‐ω‐´)

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