晴れ ページ9
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ゆっくりと
瞼を開けた時一番最初に見えたのは
完全に閉まりきった薄黄色のカーテンだった
今は朝なのか
そのカーテンから透けて光が入ってきている
だんだんと覚醒してきた脳で必死に考える
「どこ……」
大きな白いベッドに寝ていたようだ
掛け布団には
可愛らしい青色の花が描かれていた
全体を見渡すと
「広い部屋…」
見たことの無い部屋が広がっていた
茶色の引き戸
白い床に置かれた小さな白い机
そこには掛け布団と同じ青い花が飾られている
色のあるものが少ないが随分と広い部屋だ
なぜ私はこんなところにいるのか
ベットから出ようと手を動かすと違和感を感じ
その違和感の先をたどる
…あぁ、なるほど
私の腕から繋がるチューブと
私が身につけている服で
ここが病院の一室だった事を知った
知ったはいいが
なぜ私は病院にいるのか理解ができない
ガラッ
音がした方に目を向けると
引き戸を開けた本人と目があった
その人は私と目が合った瞬間
大きく自身の瞳を見開いた
「グク……
わたし、なんでここに」
「おまっ、大丈夫なのかよ！
俺がどれだけ心配したかっ、」
「………どういうこと？」
「…痛いところは？変なところはない？
どうしたんだよ本当に…」
「グク、説明してよ」
「お前、
3日も目覚まさないから
ヒョンが心配して心配して大変だったよ」
「みっ……か？」
「そう、3日」
「っっ、仕事、！！」
ベットから降りようとすると
強い力で押されてまた元の位置へ逆戻りした
「大丈夫だよ、ヒョンが連絡した」
「で、でも行かないと…っ」
「いいんだって！！」
「……ググ、？」
あまりにも強く
必死そうに止めるから
「お願いだから休んでくれよ…」
もう何も言えなかった
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F.LN.(プロフ) - かれんさん» コメントありがとうございます！作者の趣味全開のお話ですが、上手くそれが表現できたか心配だったのでそう言ってもらえるととても心強いです！！これからも是非よろしくお願いします！ (2020年6月14日 20時) (
レス) id: f0ebf9a423 (このIDを非表示/違反報告)
かれん(プロフ) - 素晴らしすぎるお話でした！こんなお話待ってました！ありがとうございます！ (2020年6月14日 18時) (レス) id: dcea1dee4c (このIDを非表示/違反報告)
F.LN.(プロフ) - A yaさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえるととても嬉しいです！これからも是非よろしくお願いします！ (2020年4月5日 10時) (レス) id: f0ebf9a423 (このIDを非表示/違反報告)
A ya(プロフ) - 先が読めなくて不思議なお話ですね…どんな展開が待っているのか楽しみです。更新楽しみにしてます!!頑張ってください!! (2020年4月4日 23時) (レス) id: 9fd208efbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：F.LN. | 作成日時：2020年3月31日 17時
