lluvia

雨のち曇り ページ8

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パッと目が覚める




まだ暗い部屋

外は雨








あれ、ここは何処？









隣には暖かい感覚



ふとそちらに顔を向ける






「え、」








鼻と鼻がくっついてしまいそうなほど

すぐ近くで私を見つめていたのは




茶色い髪

高い鼻

小さい顔。









私が最も


会いたかった人。









寝たくなんかないのに

まだ一緒に居たいのに

無言で私を抱き締めた貴方の温もりで

私はまた深い眠りへ落ちていった。









.









「っは、」




次に目が覚めたのは



もう明るくなったホソクの部屋だった


外は曇り。









隣にはもう誰もいない。





「……い、やだ



いかないで…っ」






ガチャ




「あ、Aおはよう



…って、どうしたの！？」



泣き噦る私を見て

驚くホソク




「行っちゃった…っ、」


「……誰が？」




「、どこいっちゃったのっ？」


「A？」


「っいやだ！

いかないでっ、」



「っ、A

落ち着いて考えてごらん


Aは、

今誰を探しているの？」



「、ぁ

………だ、れ…？っだれ？

分かんないっ、」





「Aっ

どうしたんだよ…」






必死に思い出そうと

頭をフル回転させるのに









「っ誰、！」





考えれば考えるほど

分からなくなって




思い出したいと思えば思うほど


眠気に襲われた









その日のそこからの記憶は、ない







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