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ヒョンに連れられて着いたところは
壁が穴だらけの一軒家
ヒョンに闘い方を教えて貰うときは
いつもこの家にくる
「ジミナ」
「何？ソクジニヒョン」
「そこのソファーに座ってて
動かずに」
「はい」
他の部屋に姿を消したソクジニヒョン
いつも着いたらすぐに始まるのに
何でだろう
不思議に思いながらも
言われた通り一切動かずに
じっとソファーに座って待っていると
数分後に何かを持って部屋から出てきた
、あれって……
「…赤ちゃん？」
俺の呟きを聞いたヒョンは
ソファーに座っている俺の前方2m位の所で
手に持っている子を少し上に持ち上げて
パッと手を離した
落ちるっ！！！
そう思った時には体が反射的に動いていた
気付けば、
さっきヒョンが抱えていた赤ちゃんは
俺の腕の中に。
「あっぶねぇ……」
もう少しで落とすところだった
「相手と闘う時も
そうやって動くんだ
体が勝手に反応するぐらいに」
「……はい」
これはやり過ぎだと思うけど……
「……そいつ
A、0歳
売られた子だよ
…お前が守ってやれ」
「……俺が？」
「そう、
Aを守る為にも
お前は強くならないと」
そう言ったヒョンを見上げると
相変わらず真顔だった
「…ソクジニヒョンは
何で笑わないの？」
「さぁね
どこかに笑顔ってものを忘れて来たのかも」
そう言ったヒョンは
何かを思い返すかの様に天井を見上げた
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作者名：F.LN. | 作成日時：2020年3月27日 11時
