命の灯が消えるまで。【稲荷崎】 (ページ10)

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〝１７〟マネージャーページ10

*

とある部活の日。

私はいつものようにマネージャー業をやる。

すると突然、集合の声がかかった。

北「今日仮入部に来た、
2年2組の佐々木明日香さんや。」

佐々木「宜しくお願いします！」

待って。
今日、仮入部に来る子がいるなんて、
聞いてないんだけど…？

てか、この子どっかで見たことある気が…

ふと、横に目をやると
耳を真っ赤にして俯く侑の姿が。

あー…そうだ。
この子はこの前の…

…侑の彼女か。

北「マネージャーの仕事は、
Aに聞いてもらってな。

任せてもええ？」

『はい、大丈夫です。』

佐々木「宜しくお願いします！」

『うん、宜しくね。』

私は今、明日香ちゃんに
ドリンクの作り方を教えてあげている。

…のだが、

『作るの上手っ…』
私が教える必要の無いくらい作るのが上手い。

佐々木「私、中学で
男バレのマネージャーやってたの！」

『え…
私よりマネージャーとしては先輩じゃん。』

佐々木「そんな事無いよー！

そういえば、Aちゃんは
バレーやったこと無いんだっけ？」

『うん、無いよ。
けど、何かマネージャーに誘われて。』

佐々木「そっかぁ。

でもここのバレー部楽しそうだよね！」

『…そうだね。
明日香ちゃんは入るの？』

佐々木「…うん、出来れば入りたい。」

『入りなよ、きっと喜ぶ人もいるし。』

…主に侑とかね。

佐々木「えー…何かそう言われると照れる…」

そう言って顔を赤くする明日香ちゃん。
…可愛いな。
こりゃあ侑も惚れるわ。

同い年だし、標準語なのもあって、
明日香ちゃんとの会話はかなり弾んだ。

性格も良さそうだし、
マネージャーに入れても良いんじゃないかな？

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佐々木明日香
・稲荷崎高校 2年2組
・侑の彼女
・標準語