8*マネージャー ページ10
*
治「バレー部のマネージャーやらん?」
『…は?』
…今なんて?
治「えらい才能持っとんのに、
使わんのはもったいないやろ。
やったら、マネージャーやってや。」
『いや、無理です。』
治「なんでや!!」
『ファンに殺される。』
治「ファンなんかしらんし、
殺されもしないやろ。」
『私がいても練習の無駄。』
治「無駄やないって。」
『それに…』
宮侑が…
治「ツムの事は気にせんでええ。
やから、マネージャーやってや。」
『なんでそんなに私ばっかりなの…?
他にも良い子なんているのに。』
治「菅原さんがいいんや、俺は。」
え、何この胸キュン展開…
『でも…』
治「雪目大福おごるで。」
『くっ…なぜそれをっ…!!』
治「角名から聞いた。」
『ううっ…角名倫太郎…!!』
治「で、どうするん?」
『3つなら…行ってやらなくもない…!』
治「じゃあ、決まりやな。
明日、雪目大福3つ、2組に届けに行くわ。」
『…』
治「じゃ、明日放課後!」
そう言って笑顔で去っていく宮治。
『くそっ…私の平凡平和な高校生活が…!』
でも、雪目大福のためなら仕方ない…!
『あ、』
そういえば、
葵に雪目大福おごってもらってない。
『葵、許さん。』
私は、スマホを取り出し、
LI○Eのトークを開く。
A悲報 男バレのマネージャーに誘われた
A後、雪目大福奢れ
ピロリンッ
葵マネージャーおめでとう
葵お祝いに雪目大福10個プレゼントフォーユー
『葵…マジで許さん。
ただし、雪目大福は貰う。』
そして私はまだマネージャーではない!!
あぁ、明日が来るのが憂鬱だ。
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作成日時:2020年9月16日 19時