３８＊自覚と葛藤 ページ42
*
そして、部活の時間になる。
あーもう今日は、
ずっと葵に冷やかされて最悪だわ…
.
角名「菅原さん。」
『あ、はい！』
角名「最近浮かない顔してるね。」
『そう…かな？』
角名「なんか最近は北さんよりもあつ」
侑「菅原さーーーん！ボールあげてや！！」
『あ、はい！』
.
角名「(…最近は、
北さんよりも侑を見てるよね。)」
.
.
ｷｭｯｷｭｯ…
治「ツム！！」
侑「幽体離脱時間差ｯ！！」
ﾊﾞﾝｯｯ!!
「ナイスキー！！」
侑「なぁ、菅原さん！
今の俺のスパイク見た！？」
『うん、見たよ！凄かった！！』
侑「せやろ！！
もういっぺんやるから見とき！！」
『うん！』
私は決して、侑くんの事は好きじゃない。
始業式の日には睨んでくるし、
次の日には喧し豚とか言ってくるし、
態度悪いし、迷惑とか邪魔とか言ってくるし…
絶対、絶対、好きじゃない！！！
私が好きなのは…
.
北さんなのに。
『…え』
.
今、私、北さんって言った…？
.
そうだ…私は北さんが好きなんだ。
角名くんにも何回か、からかわれたし、
北さんに触られるとﾄﾞｷﾄﾞｷする。
それに、北さんは優しい！！
侑くんよりずっとずっと！！
酷い言葉なんて言わないし、
いつも優しいし、しっかりしてる。
私が好きなのは北さんなんだ！！
だから、侑くんの事なんてどうでもいい！
北さんだけ見てよう！！
.
侑くんは最近私に優しいけど、
きっとあれは私をからかってるんだな…
女慣れしてそうだし…
なんかときめいてた私が馬鹿だったなぁ。
.
まぁこれで気持ちもすっきり
.
.
…したよね？
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作成日時：2020年9月16日 19時
