３７＊目線 ページ41
*
ー
"侑「ええねん、これくらい。
俺らの大切なマネージャーなんやから。」"
ー
あの事があってから、
私は無意識のうちに侑くんの言葉が
脳裏に浮かぶようになってしまった。
夏休みまで後1ヶ月を切り、
周りは幸せムード全開だが、
私は全然そうではない。
葵「Aー？最近何かあったん？」
『…う、ううん。何でもない。』
葵「いや、絶対嘘やろ！
葵サンには分かるんやなぁ〜！」
『…いや、本当に何でもない。』
葵「まぁでも…最近のAは、
宮侑の事、よく目で追っとるよなぁ？」
『…は？』
私が？侑くんを？目で？
は？？？
葵「ちょっ待って…ﾌﾟﾌﾟｯ…
今の表情最ｯｯ高やわｧｧ！！
しゃ、写真撮りたいｯ！！」
と言って、腹を抱えて笑う葵。
え、何？私の顔そんなに面白いの？
『取り合えず殴らせて。』
葵「なんでやねんｯ！？」
.
.
侑「なぁなぁ銀〜。」
銀島「なんや。」
.
葵「あ、ほら見とる。」
『み、見てないし！！』
葵「いやぁ〜つい最近までは、
あんなに仲悪かったのになぁ〜。」
『いや、だから、』
葵「少女漫画によくある展開やん！
最初はどうでもええ奴やったのに、
ある日突然…って！！」
『だから、違うって！！！
そ、そーゆー葵サンは、
角名くんとどうなんですかぁ？』
葵「別に
角名の事は友達としか思っとらんし、
向こうもそうやと思うで。」
『ﾁｪｯ…つまんな〜！』
葵「つまらのうてすんませんねーー！！！」
.
銀島「侑、今日の部活って＿＿＿＿＿。」
侑「ん？あー、せやなぁ。」
.
葵「あ、また見とる。」
『見てないし、いちいちうるさいわ！！』
.
.
…見てないし、本当に。
.
.
「…」
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作成日時：2020年9月16日 19時
