34*嫌な予感 ページ38
*
あれから何日か経って、
インターハイ予選になった。
見事、稲荷崎高校は勝ち進んで、
インターハイ本線への切符を手にした。
.
インターハイ予選が終わり、
何日か経ったある日の事だった。
「菅原Aちゃんっておる?」
『え…あ、私です。』
お昼休み、葵とご飯を食べていた所、
教室の扉にいた女子に話しかけられた。
…上履きの色からして3年生だろうか?
「ちとお話がしたいねんけど、ええかな?」
『え、あぁ…はい。』
葵「ん?どないしたん?」
『あぁ、ちょっと呼び出されて…
すぐ戻るよ。』
葵「…
おん、気を付けてな。」
.
少し嫌な予感がするが、
私はその3年生らしき女子の後をついていく。
.
.
しばらくついていくと、
着いたのは体育館裏。
そこには、私を呼びに来た女子と、
プラス2人の3年生らしき女子の先輩がいた。
…嫌な予感しかしない。
女1「いきなり呼び出してごめんなぁ?」
『いえ、大丈夫です。』
女2「聞きたい事があるんやけど、ええかな?」
『はい。』
女2「自分さ、侑くんと付き合っとるん?」
『付き合ってません。』
女3「ほぉーん…
じゃあ、何であないにべったりしてんの?」
『知りません。
向こうが勝手に…』
女1「チッ、しらばっくれんなや!!!!!」
1人の女子が大声で叫んだ。
『…』
女1「何やねんさっきから!!!
あんたも狙っとるんやろ、侑くんの事!!」
『…狙ってません。』
女3「そういえば自分、
男バレのマネージャーやったっけ?」
もう1人の女子が口を開く。
『はい。』
女3「見かけによらず、男好きなんやなぁ。」
『ち、違います。』
女2「言っておくけど、あんたみたいなやつ、
誰も眼中に無いと思うでー?」
女1「うわ、それは辛いなぁ〜?」
女3「か〜わ〜い〜そぉ〜やなぁ?」
ー
"「結局自分も部員目当てやったんやな。」"
"「そういう女、ほんま迷惑やねん。」"
"「言うとくけど、
お前みたいな女が一番邪魔やねん!!!
恋愛ごっこなら他でやれや!!!!」"
ー
『…ッ。』
なぜか、先輩にその言葉を言われた時、
宮侑の言葉が脳裏に浮かんだ。
何で、忘れてたのに…!!
その言葉を思い出すたびに、
胸がズキズキと痛む。
やめて、やめて…!!
313人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2020年9月16日 19時