３１＊ちゃんと謝らんと ◇ ページ35
◇
北さんが
菅原さんの後を追っていっとった。
「…あっ。」
俺はほんまに何しとるんや。
このままやったら俺は嫌われる一方やで。
治「ツム。」
放心状態の俺にサムが話しかけてきよった。
治「あれは無いやろ。
謝ってこいや。」
「…ええねん。これで。
俺はもう嫌われる運命なんや。」
治「え、ど、どないしたん？
ツムらしくないで？」
「もう俺は…」
角名「侑。」
「角名…？」
いつもより顔が不機嫌な
角名が俺に話しかけてきよった。
角名「良くないから。早く謝ってきなよ。」
「せやけど、北さんが…」
銀島「関係ないやろ。
謝る事すら出来んのか！
そんなんやったら、ずっと嫌われてまうで！」
角名「侑がどう思われてるかは
知らないけど、ちゃんと謝らないと。」
「…。」
治「まぁ、謝っても謝らんでも、
ツムがポンコツなのは変わらんけどな。」
「なんやと！！！」
治「事実を言っただけやんけ！！」
「うっさいねん、サム！！」
治「こっちのセリフやポンコツ！！！」
角名「また喧嘩してる。」
銀島「元気になったやん、侑。」
ほんで、俺は腹をくくった。
ちゃんと、言わなあかんな。
俺は菅原さんたちの行った方向に行く。
体育館の扉近くで北さんに出会うてん。
北さんは俺を見て、
「あ や ま れ や 。」
と口パクをしてきた。
…いや怖ｯ！！！！
もう終わったんかな。
北さん、菅原さんに何したんやろ。
今、菅原さんはどないなっとんのやろ。
俺がそないな事を思っとるうちに、
『！』
本人が目の前に来とった。
…言わなあかん。
「菅原さん。」
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作成日時：2020年9月16日 19時
