27*この気持ちは ◇ ページ30
◇
部活の時やった。
北さんが、
菅原さんの荷物を持ってあげとった。
そしたら、
菅原さんは顔をめっちゃ赤くしとった。
もう、絶対あれ好きやん…
菅原さんは、
試合ん時もずっと北さんの事、見とる。
その姿を見て、少し胸が苦しくなった。
休憩中、
角名が菅原さんに話しかけとった。
最近、角名は変な事しかせぇへんから、
角名が変な事言ってへんか気になって、
少しだけ二人の会話に耳を傾けた。
「さっきの試合、
誰かの事をじーっと見てるようだったけど。」
『え、え、ちょ、ど、どどどういう事!?』
「…プッ。動揺し過ぎ。…で、誰が好きなの?」
『はぁ!?
いや別に好きな人とかいないから!』
「ふーん。…もしかして、北さん?」
『へ?』
「顔あっか…」
『いや、これは違っ…』
.
…は?
マジもんなん?
ほんまに言うとるん?
北さんが好きなんか…?
.
「…何やねん、アイツ。」
.
何で北さんなん?
…確かにお似合いやとは思うけど。
.
嫌や。
何か嫌や。
.
俺がええ。
俺にしてや。
.
…何やねん、この気持ち。
俺らしく無いなぁ。
ー
"角名「侑って菅原さんの事、好きなの?」"
ー
前に、角名が言っとった事を思い出した。
…角名の言う通りや。
.
俺はきっと、
菅原さんの事が好きなんや。
.
.
「…振り向いてほしい。」
313人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2020年9月16日 19時