２１＊不機嫌 ◇ ページ23
◇
次の日。
俺は朝から機嫌が悪かった。
その原因はサムや。
俺のプリン食べたくせに、謝りもせぇへん。
(本当は治のプリン)
俺はｲﾗｲﾗしながら、自分のクラスへと向かう。
『昨日のテレビ見た！？』
「見た見た！あれおもろかったよなー。」
クラスの扉の前でﾍﾞﾗﾍﾞﾗ喋る2人の女子。
…喧しいわ。
朝からｲﾗｲﾗしとんのに、
さらにｲﾗｲﾗが増してきて、
「おい…どけや、この喧し豚。」
『ﾋｯ…
す、すみません…』
「ﾁｯ…」
気が付けば、そんな事を言っとった。
俺は自分の席についた。
…だが、
「え、宮侑ってめっちゃ怖ない？」
『それな。てか舌打ちされた…』
「…思ってたんと違う。」
『いやほんと怖すぎ。
あんなんが高校No.1人気か…』
さっきの女子2人が影でｺｿｺｿ言っとる。
聞こえてへんと思っとんのか？
俺はｲﾗｲﾗが抑えられんくなって、
2人の元へ行った。
「俺に何か用か？」
「『えっ」』
「おい、お前に聞いとんねん。」
『え、わっ…私！？』
「ﾁｯ…さっきから何やねん。
何か俺に文句でもあんのか！！！」
『えっ…あ、いやっ…』
口ごもる姿に耐えられんくなって、
つい、強く当たってしもうた。
その時、
ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｯ…
先生「よーし、皆席につけー。」
先生が教室に入ってきよったので、
俺は自分の席へ戻った。
しばらくはｲﾗｲﾗが静まる事は無かった。
部活の休憩中、
俺はサムにクラスの事を話した。
「なぁ、サム。」
治「何やねんツム。」
「菅原Aちゃん。
俺と同じクラスだったわ。」
治「えっ…ほんまに？
良かったやん。」
「いや、それがめっちゃ感じ悪いねん。」
角名「え…侑、嫌われてんの？」
「知らん。」
治「ツムはポンコツやからなぁ。
嫌われるのも仕方ないやろ。」
「何やと！！」
銀島「またあの二人喧嘩しとんの？」
角名「…うん。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 313人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2020年9月16日 19時
