13*入部届 ページ15
*
あの後、2人と一緒に帰った。
帰っている途中で、L○NEも交換した。
『(…不安な事ばっかだけど頑張ろう。)』
そして、次の日。
葵「よっ、マネージャーさん!
自分から言うたんやろ?」
『まぁ…ね。』
葵「ええやーん!!」
『うるさいわ!!』
まだ、入部届を出していないので、
出しに行かないと。
一応紙は貰って、必要な所は書いた。
『(…待て、
これはどこに出しに行けば良いんだ?
放課後でも良いのか?いや…でも…)』
「…なぁ。」
『は、はいっ!?』
私は入部届を持ちながら、
声のした方を振り向く。
侑「マネージャーやるん?」
その声の主は宮侑だった。
『あ…うん。』
侑「…それ出すん?」
『…うん。
でも、どこに出せばいいか分からなくて。』
侑「やったら、
黒須監督んとこに出したらええで。」
『あ、うん、有り難う。』
そう言うと、
宮侑は自分の席へと戻っていく。
…え、なんか今日めっちゃ優しいじゃん。
初めてちゃんと喋ったかも。
葵「仲直りしたん?」
『そもそも喧嘩すらしてませんけどね!!』
その後、黒須監督の元に行って入部届を出した。
これで、正式に入部か…
そしてあれから時間が過ぎ…
部活の時間になった。
『き、北さん!!入部届出しました!』
北「ほぉ…そうか。
ほなら、正式に部員やな。」
『はい!』
その後、部員さん達の前で
改めて自己紹介を行った。
そして休憩時。
角名「マネージャーさん。スクイズ頂戴。」
治「俺にも。」
『はい!どうぞ!』
私は2人にスクイズを渡す。
『味は平気?』
角名「うん、いい感じ。」
治「自分でやったん?」
『北さんに教えてもらった!
凄い上手だったよ!』
角名「…さすがミスター隙無し。」
『…?』
「…なぁ、俺にもくれや。」
『あ…宮侑くん…』
声をかけられた方を見てみると、
宮侑が立っていた。
少し不機嫌そうな顔をしている。
私は宮侑にスクイズを渡した。
侑「…うまいやん。
菅原さん、器用やんな。」
『そ、そうかな…有り難う!』
宮侑に褒められたのが少しだけ嬉しくて、
自然と笑みがこぼれる。
侑「…ッ。」
『…?』
宮侑の顔が
少しだけ赤かったのは気のせいだろうか。
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作成日時:2020年9月16日 19時