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9*雪目大福 ページ11

*

そして次の日。



葵「おめでとぉ、はいこれ。」

朝イチに、葵から雪目大福を貰う。


『うわ、本当に10個…』


葵「なんで引いとんのや!

好きやないん!?」


『いや好きだけど…
10個は冗談かと思ってた。』


葵「葵サンを舐めんなや。」


『はいはい。』


葵「適当に流すな!!!」

キレる葵を放っておいて、
私は席に座る。



「…」

宮侑がこちらの持っている雪目大福を
じっと見ている。


あげないからな、絶対に…!!!!




すると、


治「あ、菅原さーん。」

宮治くんが、教室の扉から私を呼ぶ。






「え、なになに!?」

「あ、あれ片割れの治くんやない!?」

「なんでこんな所に!?」

その瞬間、クラス中の女子がざわめく。
そして、私に視線が集まる。


これは確実に殺される…!!
何してくれとんじゃ、宮治…!!




「…」

しかも、宮侑がこちらを睨み付けている。
いつも以上に顔が歪んでいる気がする。

いや、何をそんなに怒ってるんですか!?



治「ほい、これ。」

そう言うと、雪目大福を3つ渡された。


『…有り難う!!』


治「…え、あれ何?」

宮治くんが指差すその先には、



机の上に積み重ねられた雪目大福(10個)。


『あー、まーあれは…大人の事情。』


治「なんやねん、それ。

てか、自分大人ちゃうやろ。」







「…サム。」


治「ん?」


『…あ』

いつの間にか私の後ろに宮侑が立っていた。


侑「仲良いん?この子と。」


治「あー、まぁ色々あってな。

マネージャーやって貰うことになった。」


侑「はぁ!?」

宮侑は私を見て、口をポカーンと開けている。


…そりゃあそうだわ。


『まだ確定ではないけど…』


治「いや、確定やろ。」


『仮入部という物を知らないんですか、
宮治くんは…?』


治「知らん。」


『…』


侑「…マネージャーやるかやらんかは
どうでもええけど、俺らの邪魔はすんなや。」


『え、あ…』

そう言うと、
宮侑は自分の席へと戻っていった。


治「ま、そう言うことで!

放課後また迎えに来るわ。」


『え、まさかの今日から…?』


治「仮入部的なやつがええんやろ?

北さんにも言っとくわ。」


『あー…うん…』

そう言って、
宮治くんは自分の教室へと戻っていく。





…北さんって誰だ?
てか、本当にマネージャーやるんかい!!






そして何より、
女子からの視線が痛い…!!!

10*北さん→←8*マネージャー



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設定タグ:ハイキュー , 宮侑 , 北信介   
作品ジャンル:恋愛
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作成日時:2020年9月16日 19時

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