１＊出会い ページ2
*
宮城から引っ越してきて、2年目。
まだ、慣れない所はあるけれども、
平和で平凡な生活を送っている。
今日から新学期が始まる。
期待と不安で胸がいっぱいだ。
葵「Aー？クラスどこやった？」
『2組！』
葵「え、同じ！やったぁ！」
私の隣にいるのは、親友の石津
1年の時同じクラスで、
引っ越してきたばかりの私に
とても仲良くしてくれた。
クラス替えが貼ってある紙を見て、
2人とも同じクラスだということを知った。
嬉しくて顔が思わず綻んでしまう。
『ふふっ…』
葵「なににやけてんの…」
『いやー？何でもない！』
私達はじゃれあいながら、
2年2組の教室へと向かう。
すると、
「ｷｬｧｧｧｧ!!!」
「え、待ってヤバいヤバい！」
「嘘、めっちゃイケメンやん！」
2組のクラスの方から、
女子の黄色い歓声が聞こえてきた。
葵「なんやねん、うっさいわ…」
『あはは…』
私はその声にうっとうしいと思いながらも、
2組のクラスへと足を進めた。
案の定、2組のクラスの前には
女子がたくさんいて教室に入れそうもない。
葵「なんやねん、これ…！！」
『ここは掻き分けて行くしかないね！』
私達二人は女子の群れを掻き分けて、
教室に入った。
教室に入ると、
一際目立つ金髪の男子がいた。
その周りにはたくさんの女子がいる。
葵「え…あれって…」
『ん？どうしたの？』
葵が金髪の男子を指差して、
とても驚いた表情を見せる。
葵「あれって、高校No.1人気の…
宮＿＿＿＿＿＿＿。」
葵がそう言ったとき、
ﾊﾟﾁｯ、
と
その金髪の男子と目が合った。
「…」
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作成日時：2020年9月16日 19時
