滑稽なおとぎ話【ボカロ】【オリジナル】 (ページ3)

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第三小節ページ3

朝食の時間が終わると王族達は自由時間だ。
「あの……ファーファ様のお部屋はもうおありですか？」
「大丈夫よ。貴方のお名前は？」
「シュクレ・ラテです。シュクレと皆は呼んでいます」
「シュクレ、これからよろしくね」
すっと私の手を取り握手をした。
ファーファの手は、温かった。

私達はお皿のお片付けをしてから、『役割分担表』を見て、今日の仕事を確認する。

『園芸アルデンテ・シュクレ・サトレッタ・マフィー』

園芸といっても、草の手入れや、野菜の収穫といったものだ。
自室に戻り、園芸用の服装に着替え、草刈りハサミを取る。
大広間の通りを抜け、外に出る。
まずは入口の左右にある草からだ。

「なんで……こんなに草があるんだろ……」
額の汗を手の甲でぬぐって独り言を言う。切っても切っても生えてくる草は忌々しい。

「あ、シュクレー。そこで終わりだから収穫手伝ってー」
それを聞いた途端、安堵の息が漏れる。

2ヶ月前にまいた種が実っていた。

トマトにナス、ピーマン、じゃがいも……確かカレールーが残っていたから今夜の夕食は夏野菜カレー。

その前に昼食の用意だ。

草刈りハサミを持って自室に戻り、着替える。