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▶︎ 憂鬱 ページ31
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あの後小依が戻ってきて 今までの疑問を問いかけようとする
……こともなく。
俺に話す隙を与えないように早々に
「ごめん、会社の人に呼ばれたから行くね」
となんとも引き止めずらい理由を並べて去っていく
一瞬つかみかけた腕は俺に触れることなく通り過ぎて、自分の手は宙に置かれたまま
「ごめんね、折角会えたのに」
小依のお母さんが申し訳なさそうに俺に言う
本人から俺を避けてる理由は聞けなかったがご両親にも聞きたいことがあった
「あの、ずっと気になってたことがあったんですけど、」
「どうしてあの日、突然引っ越したんですか？」
これが分かれば、少しは心がスッキリすると思ってた
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作者名：momo | 作成日時：2023年5月19日 14時
