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「え、ほくにぃ、？」
と呼んだ声は弱くて , 揺れて潤んだ瞳が俺を見上げる
ねぇ、なんでそんな目で俺を見るの、
嫌われてないって勘違いするよ ？ 俺、
もう一度声をかけようと口をかすかに動かした時
「ごめん、御手洗行ってくる」
と静かに席を立たれた
俺の横を通り過ぎる彼女は、切なそうでどこか苦しそうな顔をした
腕を掴むこともできたはずだが できなかった
何も出来ずただ立ち尽くしてた
そんな俺を見兼ねたのか 小依のご両親が
「帰ってくるまでここに居な , 久々に話したいことでもあんだろ」と声をかけてくれた
「じゃあ、お言葉に甘えて少し…」
今日こそは、小依とまともに話したい
あの日のことを、俺は知りたい
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作者名：momo | 作成日時：2023年5月19日 14時
