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―――勿論の事ながら、グレーテルも居る。
そう、私の異能は【ヘンゼルとグレーテル】。
二人の兄妹の、異能生命体を創り出すという、極めて特殊な異能である。
只、私が創り出せるのは
グレーテルの存在を知ったのは、ヘンゼルの一言から。『Aはグレーテルを呼ばないの?』という質問から、初めてグレーテルの存在を知った。
居ることは確実で、眠り続けているだけだと聞いた。
それとも、私の力不足なのか。
力不足だといっても、特に鍛錬をしている訳でもない。グレーテルを呼ぼうという努力をしている訳でもない。
つまり、あまり、気にしていない、という事だ。
別に私の選択肢を選んでくれるのは一人だけで充分だから。それでいい。
そりゃあ二人居てくれたらきっと、今よりも素晴らしい結末になる事も増えるだろうけど、今で十分満足出来ているから、別にいい。
「【そういうやる気の無さが、原因な気がするよ】」
「そうなのかもね。けれど、今は、ヘンゼルが居てくれたら良い。」
「【……ふーん】」
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愛音桜(プロフ) - 楽しみにしてます! (2019年1月12日 16時) (レス) id: ac920c0bf7 (このIDを非表示/違反報告)
畳山 - 続きが楽しみです!! (2019年1月7日 0時) (レス) id: b83d4428ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nico | 作成日時:2017年11月8日 22時