60柱 ページ39
Aside
もしかしたらだけどさ、あの担当の人…多分「彼女」の子孫だよね？
魂の感じが似てるし、何よりこの狸大好き感に既視感がある
榛「………またか…」
『…いつもの事なんです？』
榛「まだ新人だが仕事のできる良い奴なんだが………いかんせん狸愛が強くてな
特に…同田貫を見かけたら必ずこうなる」
『あはは(￣▽￣;)』
まぁ…だろうなぁ
「彼女」も狸の事となると周りが見えなくなる節があったし
御手杵＊「なぁ、何とかなんねぇか？アレ」
『何とかと言われても………あ、そうだ』
彼女が狸好きで「彼女」の子孫だと言うのなら
「狸」で彼女を釣れるはず
それに、彼女があの狸好きの子の子孫だという確証も持てる
あの物語とその背景を脳裏に浮かべながら
ゆっくり息を整え、声を発する
仲の良い親友にでも話しかけるような
悪戯が、「化かし」が成功したような声色で
『――“どうだ金長、なかなか面白い一生だったろう？”』
広間中に聞こえるように、少し大きめの声でその言葉を言うと
団三という彼女は、ピタと動きを止めた
それを見てなにも知らない周りは不審に思う
『あなた達の「化かし」、今も続いてるのかな？』
あぁ、やっぱりだ
全く、血は争えないと言うか……ふふ、こんな形で相見えるとは
いやはやなんの因果かね
彼女なら私の事が分かるはずだ
詳細は話さずとも、前世で「彼女」には密かに私が「御用人」だと教えていたから
団三「…御用人……さんですか……？」
『そういう君は「藤井」だったりする？』
藤井とは、前世で会った女性の名字
ややもすると同じかもしれないね
団三「っ〜〜〜〜！はい！茂右衛門の子孫です！」
『やっぱり(笑)。狸好きは遺伝だねぇ』
団三「えへへ、うちでも一二争うくらいの狸好きで」
一二争ってるんだ。そっか、うん
加州＊「……どういう事？」
『彼女ね、前世の御用の時に会った人の子孫なのよ。ね？』
団三「はい＾＾」
楽しそうなことで
加州＊「御用で？」
『うん、金長大明神の御用でね。その人が「大和屋金長伝」っていう、いわゆる最初の「阿波狸合戦」を書いた人なの
良かったら読む？』
加州＊「うーん、ちょっと読んでみよっかな」
ふふ、また広がったね、君らの「化かし」が
この後は、研修最終日まで団三さんと狸語りでほぼ終わった(汗)←
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零月 - 雲雀さん» こちらこそ、この作品を読んでくださりありがとうございます。一つの切欠となれたなら嬉しいです (2021年7月5日 20時) (
レス) id: e13128236a (このIDを非表示/違反報告)
雲雀 - これを見て本誌を読みました。このお話のおかげで｢神様の御用人｣と言う本に出会えました。作ってくださりありがとうございます。更新楽しみにしています！これからも頑張ってください (2021年7月3日 22時) (レス) id: 69d630334c (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - 零月さん次はヒロアカを最新してください！ お願いします！【土下座】 (2021年5月15日 18時) (レス) id: dd065062e2 (このIDを非表示/違反報告)
リゼ - 零月さん» 初見です。 面白かったです。 お願いがあります。CODEVEINというかゲームがあるのですがチートな夢主ちゃんが転生してしまう物語が読みたいので出来たら作ってください。 お願いします。【土下座】 (2021年5月12日 20時) (レス) id: dd065062e2 (このIDを非表示/違反報告)
零月 - 冬花さん» 神様って結局は人間が“災害”とか“恩恵”とかを都合良く解釈して当て嵌めたものなので、崇敬しつつ多少怖れるくらいが丁度良いのかもしれませんね (2021年4月24日 17時) (レス) id: e13128236a (このIDを非表示/違反報告)
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