裏11柱 ページ11
大地主神side
大地主神「やはりそろそろ灸を据えるべきかの」
今私の目は嘗てないほど据わっているのだろう
まぁ他の神も似たようなものだろうが
あの狐辺りは比にならんだろう
私よりもずっとあの子と触れ合っておる
情が湧いたなどという次元ではないからの
あの子は、私の話を良く聞いて
素敵な思い出をくれた
孝太郎の側が心地よく、力が湧くのは本当だが
それはA、お主も同じなのだ
側にいると、悩み事がスッとなくなり
力が湧き、明るい気持ちになれる
陽の光のように暖かく、夜の闇のように穏やか
その二面を併せ持つあの子の側が心地よくない筈がない
澄みきった霊力の籠った声で紡がれる言の葉に
自然で優しい母のような笑みに
苛烈ながらも穏やかで凪のような性に
私達は救われてきた
神であるのに貰ってばかりで
返しきれるかどうか不安なほどだ
実際、“前”は返しきれなかったからな
だからこそ、“今”は容赦するつもりはない
あの子に貰った分だけ
何らかの形で返さねば
安心せい、少しやんちゃするだけだからな
蛭児大神side
蛭児大神「はっはっは、それはそれは…………調子に乗りすぎではないか？」
最近の政府の者共は少し目に余ると思っていたが…
まさかこんなにも救いようが無いとは
ふむ、これでは私は少し隠った方が良いかな？
今の人の子らには、あまり福を届けたいとは思えん
それを実行してしまえばAに叱られるのは目に見えているがな
それに罪のない善良な人の子も確かに居る
先程のはまぁ、軽い冗談だ
……奴らへの怒りは本物だがな
あの子はキスケとの約束を思い出させてくれた
社には戻らぬ、などという無責任な言葉を吐いたにも関わらず
そんな事は聞いていなかったかのように、私を追ってきた
そして見事に連れ戻した
そのお陰で私は、キスケとの約束を違えずにすんだのだ
眷属である白馬に“松葉”と名付けた責任もな
それからは事あるごとにどこかの景色を写真にして見せてくれたり
実際に穴場などへ連れていってくれたりもした
どの景色も美しく、忘れることなど出来ない
その美しい思い出を、汚したくはないからな
私は大人しくしておこう
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零月 - 雲雀さん» こちらこそ、この作品を読んでくださりありがとうございます。一つの切欠となれたなら嬉しいです (2021年7月5日 20時) (
レス) id: e13128236a (このIDを非表示/違反報告)
雲雀 - これを見て本誌を読みました。このお話のおかげで｢神様の御用人｣と言う本に出会えました。作ってくださりありがとうございます。更新楽しみにしています！これからも頑張ってください (2021年7月3日 22時) (レス) id: 69d630334c (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - 零月さん次はヒロアカを最新してください！ お願いします！【土下座】 (2021年5月15日 18時) (レス) id: dd065062e2 (このIDを非表示/違反報告)
リゼ - 零月さん» 初見です。 面白かったです。 お願いがあります。CODEVEINというかゲームがあるのですがチートな夢主ちゃんが転生してしまう物語が読みたいので出来たら作ってください。 お願いします。【土下座】 (2021年5月12日 20時) (レス) id: dd065062e2 (このIDを非表示/違反報告)
零月 - 冬花さん» 神様って結局は人間が“災害”とか“恩恵”とかを都合良く解釈して当て嵌めたものなので、崇敬しつつ多少怖れるくらいが丁度良いのかもしれませんね (2021年4月24日 17時) (レス) id: e13128236a (このIDを非表示/違反報告)
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