39柱 ページ43
noside
三柱を問答無用で帰らせたAは刀剣男士達と改めて向き合い
背筋を伸ばして口を開いた
『…まぁ、色々大変だとは思うけど、これから宜しくね、皆』
因みにこの“色々”は主に神関連の事であるが
刀剣達の胃に穴が開かない事を祈るばかりだ←
刀剣達もそれを察したのか皆、特に神刀霊刀は遠い目をした←
頑張れ、その一言に限る←
彼らにはどうしようもなく
唯一なんとか出来る人物は神にも容赦がない、言ってしまえば平等な接し方をし
更には神慣れをしているので彼らのような気苦労がない
加えて、Aの琴線にさえ触れなければ特に手を出すこともないので
結局のところ流れに身を任せるしかないのだ
前田「…そう言えば、主君は今までどのような方々の御用を聞いてきたのですか？」
『？それは前世も含めてかな？』
前田「はい。少し気になって…
…それと、予めどのような方々がおられるのかを知っておいた方が…後が楽なので…」
この“楽なので”はあくまで“比較的”の話であり恐らく「多分」という言葉が後ろにつくが
純粋に皆気になってはいる
それを分かっているAは触れることはせず、頷いて
御用人としてAの歩んだ道そのものでもある書は
Aにとって人生であり、生きた証のようなものであった
書を開く手つきは宝を扱うように丁寧で
記された神々の
我が子を見るように慈愛に満ちていた
それほどに思い入れがあり、深く繋がりのあるものなのである
刀剣達はそれに見入り、彼女の言葉に耳を傾ける
自分達の“主”の歩んだ道の一端に、触れようとしている
……あくまで“一端”に過ぎないが…
それを彼らが知るのはまだ先のことだ
御用という形で深く関わり合った神々でさえ
それに触れるのは暫く後であり
知るには少しばかり
その重さを客観的に理解しているからこそ
Aはその重さを悟らせず、中々触れさせてはくれないのだ
……まぁそれには本人が綺麗に割り切っており、気にしていないというのが大きな原因となっているのだが
鏡のように透き通った“銀色の瞳”を輝やかせ
昔話をするように語り始めた
.
_______瞳に一瞬、黄金にも似た光が走ったのは恐らく気のせいだ
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メグミ - 漢字を間違えて居ますよ,大倶利伽羅廣光ではなく本当は大倶利伽羅広光ですよ。 (2022年9月16日 2時) (
レス) @page33 id: 08246aac29 (このIDを非表示/違反報告)
Alba(プロフ) - え！？『神様の御用人』じゃないですか！！とうらぶ×御用人とか最高ですね！ありがとうございます！ (2021年6月25日 17時) (レス) id: f1f1c4633b (このIDを非表示/違反報告)
零月 - ありがとうございます！私も読んでる人が周りに中々いなかったので、そう思って貰えて嬉しいです (2021年3月7日 10時) (レス) id: e13128236a (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - すごく面白いです。まわりに｢神様の御用人｣を知っている人がいなかったので感激です！頑張ってください！ (2021年3月7日 10時) (レス) id: ee2ee390ab (このIDを非表示/違反報告)
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