37柱 ページ41
noside
篝「それについては構いません
今回は完全にこちらに否がありますので」
朱羽「私共もここの前任と、奴と繋がりのある役人には手を焼いていましたので
感謝しかありません」
『私はやりたいことをやっただけなんだけど…(笑)』
Aは困ったように笑う
篝「ですので、幾らかのご要望があればこたえられます」
大国主神「“幾らか”……なんだねぇ」
『大国主、黙ってな』
役人の言葉に反応した大国主神
あくまで言葉を発したのが大国主神と言うだけであって
須勢理毘売と黄金の琴線にも触れていたが…
それを察した――あるいは予測していた――Aが即座に制する
心なしか、その眼差しは冷たくも見えた
『では要望を三つ
一つ、御用又は神関連で現世に用事がある際に自由に現世へ戻れること
二つ、一ヶ月の間本丸運営の日課等を停止すること
三つ、この一ヶ月の間二つ以上の本丸へ研修へ行けること
以上を聞き入れられるのであれば……文句はありません』
変わらず穏やかな様子だが
まるで“拒否権はない”とでも言うような圧を感じる
白鷺「そ、それなら大丈夫です
寧ろ、もっと要望があっても良いくらいで…」
『いえ、あまりそうされるのは贔屓にされているようで気に入りません
これだけで十分です』
白鷺「そうですか……では、正式に審神者とするために、この書類に霊力を流して貰います
あ、一応、担当は僕になり、ます…」
そう言うと、白鷺は恐る恐る様子を伺う
後ろの三柱は見定めるような目を向けているが
Aは、“任せた”と言うような、頼もしげな視線を向けた
その眼差しに、白鷺はホッと安心した。してしまった
それほどに、Aからは白鷺達への信頼が感じ取れたのだ
そんなAの様子に白鷺だけでなく、篝と朱羽も嬉しく思うと同時に
それ以上に困惑した
何故、つい先程相見えただけの自分たちを信頼出来るのかと
赤の他人に過ぎず、加害者側であるというのに…
Aはと言うと、その通りに彼らを信頼していた
それには彼女の生まれもった“見極める能力”と、その“眼”が理由としてある
“天眼”の中でも、Aの“眼”は飛び抜けて良い
通常の“天眼”よりも
彼女の眼には、万物の魂真贋を見抜く力がある
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メグミ - 漢字を間違えて居ますよ,大倶利伽羅廣光ではなく本当は大倶利伽羅広光ですよ。 (2022年9月16日 2時) (
レス) @page33 id: 08246aac29 (このIDを非表示/違反報告)
Alba(プロフ) - え！？『神様の御用人』じゃないですか！！とうらぶ×御用人とか最高ですね！ありがとうございます！ (2021年6月25日 17時) (レス) id: f1f1c4633b (このIDを非表示/違反報告)
零月 - ありがとうございます！私も読んでる人が周りに中々いなかったので、そう思って貰えて嬉しいです (2021年3月7日 10時) (レス) id: e13128236a (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - すごく面白いです。まわりに｢神様の御用人｣を知っている人がいなかったので感激です！頑張ってください！ (2021年3月7日 10時) (レス) id: ee2ee390ab (このIDを非表示/違反報告)
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