御用人の歩む道.壱 (ページ19)

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15柱ページ19

にっかり青江side

もうこの時点でかなり絶望なんだけど…

『まぁ、それだけじゃ無いんだよなぁ…』

「「「まだあるの？/かい？」」」

まだ何かあると言い出した←

やめて……現世がどうなっているのか想像するのが怖い

『私が御用を受けた相手……よりによって“天目一箇神”なんだよね…』

こんのすけ「よりによって何でそのお方なんですか」

こんのすけの言葉に全面同意だよ

何で高天原の…しかも鍛冶の神の御用の最中に…

僕らが顕現できてるのって天目一箇神様や金屋子神様のお陰なんだよ？

『しかもね？』

まだあった ←

『私、神社で誘拐されたんだよねぇ』

石切丸「………なんて？」

『だから、神社の境内で。それも大主神社の大天宮の前で

更に言うと“黄金”の目の前で』

絶望のフルコースとか要らないんだけど……←

彼女は僕に、加護持ちだからと判断してほしく無いから隠していただけで

今は周りに影響が出ない程度に見えるようにしているけれど

それでもこの加護異常だよ？

つまり彼女日常からこれだけ加護を纏っているというのに

何でそんな彼女を、よりによって神社

しかも祭神が天神地祇神八百萬神のところで？？？

それも方位神様の目の前で？？？

この加護に気付かなかったとか絶対にないよね？？？

どれだけ罰当たりな事してるの？？？

『馬鹿だ馬鹿だとは思っていたけれど…ここまで救いようがないとはねぇ…

私だってそれなりの神様の御用聞いてきたっていうのに

御神木が荒れたり橋が落ちたり憑かれたりしないと良いんだけどなぁ』

恐ろしい事を言わないでくれ

いやそれくらい起きてそうだけどさ！

『何より絶対来るだろうね

一言主とか方位神とかの力があればここにくらい…』

にっかり「……追い討ちやめて…」

『ごめん……でも本当にそうなんだよなぁ……神って基本理不尽だから』

うん、知ってる

こんのすけ「……ここ消し飛びませんかね…」

石切丸「Aが無事なら……それくらいやりかねないよね…」

『あはは、そんな事させるとでも？』ﾋﾞｭｵｵｵｵｵ←

あれ、なんだろう

彼女の背後に吹雪の幻覚が見える←

抜かれても無いのに彼女の太刀がｷﾗｯって光った気がする←

自分に向けられているわけじゃ無いのに怖い

え、何？これまだ本気じゃない？

………頭が上がらない理由がよーく分かったよ…(;￢￢)